(西安京に戻ってくると)
イッスン
「ほほォ〜」
イッスン
「霧と一緒にタタリ場も
キレイさっぱりなくなって―」
イッスン
「街並みに
活気が戻ってるじゃねェか!」
イッスン
「アマ公…百年前にはこんな賑やかな所
なかったんじゃねェか?」
イッスン
「…遊んで回りたくてウズウズしてるのが
わかるぜェこの田舎者ォ!」
イッスン
「まァ気持ちは分かるが…
ここで遊ぶのも程々にしときなァ
イッスン
「お前はいつもそうやって
大事な用事を忘れるんだからよォ?」


舶来かぶれの侍
「やぁワン子元気かい?」
舶来かぶれの侍
「…いつの間にか
都の空気も澄み渡ったじゃないか!」
舶来かぶれの侍
「それから体の調子も
スッカリ元通りになって―」
舶来かぶれの侍
「…まるで憑き物が落ちたようだよ」
舶来かぶれの侍
「でも…まだ安心出来たわけじゃ
ないんだ」
舶来かぶれの侍
「この都には昔から
悪名高いスリがいてなぁ…」
舶来かぶれの侍
「あの霧騒ぎの間はどこかへ
姿を消していたんだけど―」
舶来かぶれの侍
「…こうして都に活気が戻った今―」
舶来かぶれの侍
「何とそいつが帰って来たんだ!」
舶来かぶれの侍
「あまりの早業に誰一人として
捕まえる事が出来ない幻のスリ師―」
舶来かぶれの侍
「その名も…スリの早蔵さ!」


舶来かぶれの侍
「誰も捕まえられないスリの早蔵に
どうして気付いたんだ―」
舶来かぶれの侍
「…そう言いたげな顔をしてるな?」
舶来かぶれの侍
「でもそんなの簡単な事だよ」
舶来かぶれの侍
「だって…この俺が―」
舶来かぶれの侍
「大切なものをスられた
被害者なんだからなぁ!」
舶来かぶれの侍
「この間の夜この路地で大切な
ビイドロの時計がないのに気付いて…」
舶来かぶれの侍
「辺りを探したけど後の祭りさ」
舶来かぶれの侍
「あの時誰かがぶつかって来たんだけど
あの早業は早蔵に違いない!」
舶来かぶれの侍
「俺の大切なビイドロの時計
くそ〜早蔵の奴め!」


舶来かぶれの侍
「誰一人として捕まえる事が出来ない
幻のスリ師早蔵―」
舶来かぶれの侍
「…多分お前の鼻でも
嗅ぎ付けられないだろうな」
舶来かぶれの侍
「俺の大切なビイドロの時計
くそ〜早蔵の奴め!」

(頭突き)
舶来かぶれの侍
「おっとと! コラワン子
構って欲しいなら他を当たってくれよ!」


道具屋
「霧が晴れた途端
人の往来が増え始めたねぇ!」
道具屋
「都の水路を流れる水も
綺麗になったし―」
道具屋
「これなら美輪湖の魚たちも
戻って来てくれるよ」
道具屋
「…また昔のように
水路で釣りに興じる人も増えるかな?」
道具屋
「特に…貴族街の方の水路には
美味しい魚が多いから―」
道具屋
さっそく誰か釣りを始めてるんじゃ
ないかなぁ」
道具屋
「さてと!
水龍のせいで在庫は心許ないけど―」
道具屋
「…取り敢えず
あるもの全部売っ払っちゃおうかな!」
道具屋
「ワン子…お前も何か
お使いを頼まれたりしてないかい?」


道具屋
「さぁて…
水龍のせいで在庫は心許ないけど―」
道具屋
「…取り敢えず
あるもの全部売っ払っちゃおうかな!」


武器屋
「ようワンコロ
ご無沙汰じゃねぇか!」
武器屋
「霧が晴れた途端辺りのタタリ場も
きれいサッパリ消えちまって―」
武器屋
「都中みんな大喜びしてらぁ!」
武器屋
「…おっと舞い上がって
つい話し込んじまったい」
武器屋
「さぁワンコロ
今日もお使い頑張んな!」


兵士(池の傍)
「おったまげたぁ!」
兵士
「あんだけ広がってたタタリ場が
サッパリなくなっただよ」
兵士
「きっとオラが一人でも
根気よく警備してたから―」
兵士
「神さまが助けてくれたに違いないだ!」
兵士
「よぉし…
それじゃこの勢いに乗って―」
兵士
「オラの手であいつに
お縄をかけてやるとするだか!」
兵士
スリの早蔵…」
兵士
「…実は奴がこの都で
またスリを始めただ」
兵士
「早蔵は決まって
夜にしか現れないだが―」
兵士
「この辺は夜真っ暗になるから
奴の仕事にはおあつらえ向きだだよ」
兵士
「…だから夜でも早蔵の姿を
しっかり捉えられるように―」
兵士
この都の路地の大灯篭に火がともる
のを根気よく待つとするだよ!」


兵士
スリの早蔵め!」
兵士
「こんな大通りでスリをやるなんて…
オラをおちょくってるに違いないだ!」
兵士
「ウムムムム
オラが絶対に捕まえてやるだよ」
兵士
「早蔵は決まって
夜にしか現れないだが―」
兵士
「この辺は夜真っ暗になるから
奴の仕事にはおあつらえ向きだだよ」
兵士
「…だから夜でも早蔵の姿を
しっかり捉えられるように―」
兵士
この都の路地の大灯篭に火がともる
のを根気よく待つとするだよ!」

(頭突き)
兵士
「おっとっと!」


都の女の子(緑傘)
ざぶざぶ白波かき分けて
鬼さまのお顔がぼんやりと

都の女の子
わらわら物の怪引き連れて
鬼さまのお顔がどんぶらこ〜

都の女の子
「これはね私のおじいちゃんが
よく唄っていたわらべ唄だよ」
都の女の子
「鬼の顔をした島が
妖怪たちを一杯連れて来るんだって」
都の女の子
「…何だか怖いよね〜」
都の女の子
「ワン子ちゃん聞いた事ある?」

(頭突き)
都の女の子
「ワンちゃん痛いよ!」


都の女の子(赤傘)
吹く吹く北風通り道
物の怪さまは北の空〜

都の女の子
吹く吹く北風帰り道
物の怪さまは北の土〜

都の女の子
「…これは私のおばあちゃんが
教えてくれた歌なんだ」
都の女の子
「おっかない妖怪たちは遠い北の國で
生まれてやって来るんだって!」
都の女の子
「北の國って
一体どんな國なんだろうね」
都の女の子
「ワン子ちゃん聞いた事ある?」

(頭突き)
都の女の子
「いやん!」


都の女の子(青傘)
「フンフンフン♪」
都の女の子
「お絵かきお絵かき楽しいな♪」
都の女の子
「どうワン子? …私の絵上手?」
イッスン
「この絵…
どこかで見た事あるような…?」
都の女の子
「…あれ?」
都の女の子
「ああん木炭
もうなくなっちゃった!」
都の女の子
「せっかくお絵かきしてたのに!」
都の女の子
「続きの絵が描きたいよう!
木炭でお絵かきしたいよう!」
(木炭を持っていると)
都の女の子
「……」
都の女の子
「あっワン子!
それ…木炭持ってるの!?」
都の女の子
「ちょうだいちょうだい
木炭ちょうだい!!」
(木炭を… あげる)
都の女の子
「わーいありがとう!」
都の女の子
「またお絵かきするから
ワン子も見に来てね!」




(見せただけ)
都の女の子
「あ〜んワン子の意地悪!」


都の女の子
「あ〜ん続きの絵が描きたいよう!
木炭でお絵かきしたいよう!」
都の女の子
「ちょうだいちょうだい
木炭ちょうだい!!」


都の女の子
「わたし…こう見えても
流行に敏感なの」
都の女の子
「次に流行りそうな模様が
ピンと来るんだから!」
都の女の子
「ええと…次に流行りそうな模様は
どんなかなぁ♪」

(頭突き)
都の女の子
「きゃあっ!?」


花咲爺
「おお…わんコロ!」
花咲爺
「見るダニ
この清々しい西安京の姿を!」
花咲爺
「つい先日まで忌々しい霧が
この都を覆い―」
花咲爺
「…そのお陰でワシが世話をした
桜たちは枯れ果てていたダニ」
花咲爺
「しかし見ての通り霧はすっかり
なくなって―」
花咲爺
「元の都の姿にもどったダニよ!」
『 花守人 花咲爺 』
花咲爺
「今まではあの霧に邪魔されて
いたダニが―」
花咲爺
「これなら然る花名人直伝の絶技―」
花咲爺
椿神楽で桜に花を咲かせる事が
出来る
ダニ!」


花咲爺
「わんコロ…ワシの絶技
椿神楽が見たいダニか?」
花咲爺
「…そんな目で訴えなくても
舞う時が来たらちゃんと舞うダニよ」
花咲爺
「しかしこの都が受けた傷は
余りにも深く―」
花咲爺
「今のまま椿神楽を舞ったら
ワシの体力が続きそうにないダニよ」
花咲爺
「ホレ…見るダニ
ワシの家の屋根桜を!」
花咲爺
「あの屋根桜はこの西安京の
守り神のようなものだったダニが―」
花咲爺
「それが見ての通り…不吉な怨霊
取り憑かれてしまっているダニ!」
花咲爺
「ああなった木に花を咲かせるには
相当な通力が必要ダニが―」
花咲爺
「都中の呪われた桜全てとなると
さすがにワシ一人の手には負えんダニ」
花咲爺
「…だから咲き零れる花から
通力を分けてもらうために―」
花咲爺
怨霊に取り憑かれてない桜の木が
花を付けるまで…椿神楽は温存
ダニ!」


花咲爺
「わんコロ…ワシの絶技
椿神楽を見たそうダニが―」
花咲爺
怨霊に取り憑かれてない桜の木が
花を付けるまで…椿神楽は温存
ダニ!」
花咲爺
「…ワシの見立てではあと○○本の桜は
きっと花を付けてくれるハズ」
花咲爺
「咲いた花から
少しずつ力を借りられたら―」
花咲爺
「ワシは怨霊を祓って
都中の桜に花を咲かせて見せるダニ!」


都の男
「ようワン子!」
都の男
「都の霧はスッカリ晴れたようだなぁ」
都の男
「お陰で体も快調快調!」
都の男
「今夜も山猫亭で乾杯だぁ!」


都の男
「…何だワン子?
人の顔をジロジロ見たりして」
都の男
「俺の顔に悩み事でも
書いてあるってのか?」
都の男
「アッハッハ
よせやい悩み事なんてあるかよぅ!」
都の男
「世の中いい事尽くめで
困っちまうくらいさぁ」
都の男
「今夜も山猫亭で乾杯だぁ!」

(頭突き)
都の男
「おっとぉ!」


真澄
「おお…何とも清々しい気分だ!」
真澄
「鬱陶しい霧が晴れたと思ったら―」
真澄
「…あれほど重かった体が
急に軽くなってなぁ」
真澄
「これで気持ちよく
大願を果たす事が出来るわ!」
真澄
「…犬っコロこの俺が誰か分かるか?」
真澄
「拙者の名は真澄
真澄
「武者修業で全國行脚の旅をする
剣士だ!」
『 素浪人 真澄 』
真澄
「実は拙者にはどうしても
斬らねばならぬ妖怪がおってな…」
真澄
「その全ての妖怪どもを
目録にしたためてあるのだ」
真澄
「名付けて斬ル目録
…どいつもこいつも音に聞こえた悪党妖怪よ」
真澄
「そして…その斬ル目録の妖怪どもを
全て斬り捨てた時―」
真澄
「拙者は剣士としての極みに
立つ事が出来るのだ!」


真澄
「ん? 何だ犬コロ
斬ル目録が見たいのか?」
真澄
「…それはならぬ」
真澄
「目録にはあまりにも凶悪な
ならず者どもが名を連ねておる」
真澄
「お前など見るだけで
腰を抜かしてしまうわ」


真澄
「ん? 何だ犬コロ
斬ル目録が見たいのか?」
真澄
「しつこい奴め
ダメだと言っただろう!」
真澄
「たとえ夜中に酒を飲んで
酔い潰れ
ようとも―」
真澄
「拙者が肌身離さず持つこの目録は
決して見せぬからな!」

(頭突き)
真澄
「貴様…剣士に勝負を挑むか!」


兵士(左)
「あれだけ深く都を覆っていた霧が
晴れたというのに―」
兵士(左)
「私の胸は一向に晴れない…」
兵士(左)
ヒミコさまはいつまで
神殿に篭られているおつもりか?」
兵士(左)
「都ではヒミコさまに対する
不平不満が噴出しておる」
兵士(左)
「犬のお前にだけ言うが…
私とてそれは例外ではないのだ」


兵士(左)
「霧が立ち込めてからヒミコさま
お姿を見た者はいない」
兵士(左)
「都ではヒミコさまに対する
不平不満が噴出しておる」
兵士(左)
「犬のお前にだけ言うが…
私とてそれは例外ではないのだ」

(頭突き)
兵士(左)
「うぬっ!?」


兵士(右)
「関心だなワン公…今日も
ツヅラオさまのご説法を聞きに来たか」
兵士(右)
「非常にありがたいご説法だ
心して賜るんだぞ」
兵士(右)
「…こうやってあの妙な霧も晴れ
都に美観が戻って来たのも―」
兵士(右)
「きっとツヅラオさまの
取り計らいに違いないよ!」
兵士(右)
「全くもって素晴らしいお方だ!」


兵士(右)
「女王ヒミコさまは
神殿に篭りっ放しだけど―」
兵士(右)
「ツヅラオさまがいてくれたら
この都も未来永劫安泰だ!」

(頭突き)
兵士(右)
「こらこら危ないじゃないか!」


山猫亭の女中
「ふう…
昼間は落ち着くわね〜」
山猫亭の女中
「仕込みの準備は
バッチリ出来てるし―」
山猫亭の女中
「後はお客さんを待つばかりよ!」


山猫亭の女中
「接客業は笑顔が命!
私もまだまだ鍛えなきゃ!」

(頭突き)
山猫亭の女中
「な…何よっ!?」


(厨房を調べる)
イッスン
「これは料理に使う野菜みたいだなァ」
イッスン
「…何だかオイラも腹ァ減ってきちまったぜェ」

イッスン
「すげぇ数のカマが
並んでるぜェ」
イッスン
「職人のこだわりって奴だなァ」
イッスン
「オイラ料理にゃ疎いから
サッパリ違いがわかんねェや」


(巨大釜を調べる)
イッスン
「…オイオイオイ」
イッスン
「これだけのデカい釜
生半可な炎じゃ料理なんかできねェな」
イッスン
メラメラと燃え盛る
激しい火力
があれば話は別だけどよォ」


ヤマネコ
「オィッス!」
ヤマネコ
「お犬ちゃん
…毎日いいモン食ってるか?」
ヤマネコ
「食は万事の基本
健やかな生活は食事から!」
ヤマネコ
「オレはこの西安京一の料理人
ヤマネコってんだ…ヨロシクな!」
『 炎の料理人 ヤマネコ 』
ヤマネコ
「ところでどうだい
この大かまどに大釜の迫力は!」
ヤマネコ
「こいつはオレが全財産を投じて
据え付けた仕事道具で―」
ヤマネコ
「…ある目的のために
特別にあつらえたのよ」
ヤマネコ
「お前…アレの話を
聞いた事はあるかい?」
ヤマネコ
「アレだよアレ!
料理界じゃ知らぬ者なしと言う―」
ヤマネコ
「あの伝説の食材
黄金のマツタケの事さ!」
ヤマネコ
「オレぁこの西安京で何十年も
食の道を究めようと頑張ってんだが―」
ヤマネコ
「未だかつて自分が本当に納得した
料理を作った事がねぇんだ」
ヤマネコ
「だけどもしも黄金のマツタケが
手に入ったら―」
ヤマネコ
「いい訳ナシでオレの腕前を証明する
絶頂の料理が作れると思うんだよ」
ヤマネコ
「この自慢の大かまどと大釜でな…」
ヤマネコ
「伝説の食材黄金のマツタケで
料理の道を究める!」
ヤマネコ
「…そいつがオレの夢さ」
(黄金のマツタケを持っていると)
ヤマネコ
「……」
ヤマネコ
「あ…?」
ヤマネコ
ああぁ!?
ヤマネコ
「お前が持ってるそれ―」
ヤマネコ
「もしかして
伝説の食材黄金のマツタケ!?」
ヤマネコ
「金色に艶かしく輝く
その惚れ惚れするような姿―」
ヤマネコ
「間違いねぇ!」
ヤマネコ
「お犬ちゃん
お前一体どこでそれを!?」
ヤマネコ
「…いやそんな事はどうでもいい」
ヤマネコ
「それよりそのマツタケがあれば
オレの夢を―」
ヤマネコ
「食の道を究める事が出来る!!」
ヤマネコ
「お犬ちゃん頼む!
どうかその黄金のマツタケを―」
ヤマネコ
「この男ヤマネコに預けてくれ!」
(黄金のマツタケを… 預けてもいい)
ヤマネコ
「ほ…本当か!?」
ヤマネコ
「ありがとよ…
ありがとよぉお犬ちゃん!!」
ヤマネコ
「オレぁこの黄金のマツタケで
絶頂の料理作りに挑戦して―」
ヤマネコ
「長年追い求めた夢を
きっとこの手に掴んで見せるぜ!」


ヤマネコ
「……」
ヤマネコ
「うん?」
ヤマネコ
「ああ料理!
絶頂の料理作りだったな!」
ヤマネコ
「あまりにも突然
伝説の食材が手に入ったもんだから―」
ヤマネコ
「つい感慨に耽っちまったい」
ヤマネコ
「大かまどと大釜…この日のために
一日も手入れを欠かしちゃいねぇ」
ヤマネコ
「時は今! 場所はここ!」
ヤマネコ
「突然だがお犬ちゃん―」
ヤマネコ
「男ヤマネコ絶頂の料理を
貴殿の御前にて作り上げよう!」
ヤマネコ
「では篤とご覧あれ!」
ヤマネコ
「男ヤマネコが秘儀大団扇炎舞
…行きます!」
(成功すると火が付き燃神が出現)
燃神
「おお…
我らが慈母アマテラス大神」
燃神
「御許より放れし折りに
話が力弱り果てぬるが―」
燃神
「あの者の強き熱情に応え給う
御許の御心ざしに我目覚めぬ」
燃神
「この燃神あの者の熱情を
己が力に変え―」
燃神
「闇を焼き尽くす爆炎の舞を
御前に捧げ奉らん!」

ヤマネコ
「出来た…」
ヤマネコ
「オレが追い求めた
夢の絶頂の料理―」
ヤマネコ
釜飯大噴火!
ヤマネコ
「どうだいお犬ちゃん!
この大釜に負けない大迫力だったろ?」
イッスン
「迫力はあったけど…肝心の味の方は
皆目見当も付かねェや」
イッスン
「…そんな事よりアマ公!」
イッスン
「まさかこんな所で燃神サマの力
取り戻せるとはなァ?」
イッスン
「さっき描いた紅蓮の紋所―」
イッスン
「あれを操れりゃいつでも自在に
紅蓮の力を発揮出来る
ぜェ!」
イッスン
「これでどんな妖怪が
向かって来ようと―」
イッスン
「奴ら一発で消し炭になっちまわァ!」



























(失敗)
ヤマネコ
「おかしい…おかしいぞ!?」
ヤマネコ
「絶頂の料理に必要な強大な火力
得るためのこの大かまどが―」
ヤマネコ
「あれだけの風を送り込んで
チラとも炎を宿さねぇとは!」
ヤマネコ
「風が…あれではまだ
風が足りないってのか!?」
イッスン
「オイオイ…こいつも
妙チクリンな事を言い出したぜェ」
イッスン
「オイラさっきから部屋の奥のアレ
気になってんだが―」
イッスン
「ありゃ紅蓮の神サマ燃神
紋所を記した御札じゃねェか」
イッスン
「つまりアレかァ?
あれをあそこに張っておいて―」
イッスン
紅蓮の力を授かって
大かまどに火を入れよう
ってのかィ?」
イッスン
「そんな勝手な神頼み…
幾ら何でも虫が良過ぎらァ!」


ヤマネコ
「炎さえ…強力な火力さえ大かまどに
宿れば料理は完成するんだ!」
ヤマネコ
「男が一度やると決めたもんを
引っ込めるワケにいくかい」
ヤマネコ
「時は今! 場所はここ!」
ヤマネコ
「男ヤマネコ絶頂の料理を
貴殿の御前にて作り上げよう!」
ヤマネコ
「では篤とご覧あれ!」
ヤマネコ
「男ヤマネコが秘儀大団扇炎舞
…行きます!」

(失敗二回目以降)
ヤマネコ
「ダメだ…何度やってもダメだぁ!」
ヤマネコ
「絶頂の料理に必要な強大な火力を
得るためのこの大かまどが―」
ヤマネコ
「あれだけの風を送り込んで
チラとも炎を宿さねぇとは!」
ヤマネコ
「風が…あれではまだ
風が足りないってのか!?」
イッスン
「…だからそんな無茶な話が
あるかってんだィ!」
イッスン
「紅蓮の神サマ燃神の御札を
あそこに張っておいて―」
イッスン
紅蓮の力を授かって
大かまどに火を入れよう
ってのかィ?」
イッスン
「そんな勝手な神頼み…
幾ら何でも虫が良過ぎらァ!」


ヤマネコ
「ええと…」
ヤマネコ
「そう言えば火力と迫力ばかりに
気を取られていて―」
ヤマネコ
「絶頂の料理の味にこだわるのを
スッカリ忘れてたよ」
ヤマネコ
「食の道の探求―」
ヤマネコ
「…俺が夢を掴むのは
まだまだ先だい」

(頭突き)
ヤマネコ
「こら炊事場で暴れんない!」


サザンカ
「あら? …お前は
神木村で見かけたワン子じゃない」
サザンカ
「私たちも旅をしながら
やっとここまで辿り着いたんだけど―」
サザンカ
「あんたも随分遠出するのねぇ」
サザンカ
「私なんてそろそろ旅に
疲れてきちゃったって言うのに…」


ツバキ
「お姉ちゃん…
またこのワン子が来たよ」
ツバキ
「体にキレイなお化粧しているよ!」
サザンカ
「また始まったわ…」
サザンカ
「こんなの
ただの白いワン子じゃないの!」
サザンカ
「あんたはいつも
おかしな事ばっかり言うけど―」
サザンカ
「しっかり現実を見なきゃダメよ」
サザンカ
「…確かに神木村では突然
枯れ木に花が咲いたりしたわ」
サザンカ
「でも目の前で急に木が生えたりする
ならともかく―」
サザンカ
「考えてみればあれくらいの事
たまに在り得る事よ!」
サザンカ
「分かった? 現実を見なさい!」
ツバキ
「で……でもホントに
ワン子のお化粧見えるんだもん!」
ツバキ
「ビェ〜ン!」


ツバキ
「お姉ちゃん…やっぱりこのワン子
お化粧してるよ?」
サザンカ
「まだそんな事を言ってるの?」
サザンカ
目の前で急に木が生えたりするなら
ともかく―」
サザンカ
「よっぽど変な事が起きない限り
信じないんだから」
サザンカ
「だからあんたも現実を見なさい!」
ツバキ
「で……でもホントに
ワン子のお化粧見えるんだもん!」
ツバキ
「ビェ〜ン!」


(姉妹の近くに木を生やす)
サザンカ
「え? え? え?」
サザンカ
ええええええ〜っ!?
サザンカ
「め…目の前で―」
サザンカ
「目の前で突然木が生えたわ!!」
サザンカ
「一体どう言う事なの…?」


ツバキ
「わーい! わーい!
木が生えたよ!」
ツバキ
「大神さまが生やしてくれたよ!」
サザンカ
「……」
サザンカ
「でも…木を生やすくらい
神さまじゃなくても出来るわ!」
サザンカ
目の前で急に木が生えた後突然
雨が降ったりする
ならともかく―」
サザンカ
「あの程度じゃまだ
神さまなんて信じないわよ!」


ツバキ
「お姉ちゃん…大神さまが
木を生やしてくれたんだよ?」
サザンカ
「神さまなんていないの!」
サザンカ
目の前で急に木が生えた後突然
雨が降ったりする
ならともかく―」
サザンカ
「あの程度じゃまだ
神さまなんて信じないわよ!」
ツバキ
「神さまはいるもん!」
ツバキ
「大神さまが
木を生やしてくれたんだもん!」
ツバキ
「ビェ〜ン!!」


桃太郎
「うん!?」
桃太郎
「で…出たな妖怪白まんじゅう!」
桃太郎
「…なぁんてね」
桃太郎
「オレ今鬼退治の勇者ごっこを
してるんだ」
桃太郎
鬼ヶ島って所から来る
悪い鬼たちを退治する遊びさ!」
桃太郎
「あっ…でもあくまでもごっこだよ
本当はそんなコワい事はしないよ?」
桃太郎
「お前…オレの家来ごっこしてみない?」


桃太郎
「お前人の言う事
聞かなそうな顔してるなぁ」
桃太郎
「何か食べ物でもあげたら
言う事を聞いてくれるかい?」
桃太郎
「…と言ってもお前にあげられそうな
ものは何もないけどね」
桃太郎
「あ〜あ おばあちゃんに作ってもらった
きび団子―」
桃太郎
「あのお団子があれば
お前とごっこ遊び出来たのに…」
桃太郎
「この前誰かにぶつかって転んだ時…
やっぱりあれで落としたのかなぁ?」

(頭突き)
桃太郎
「な…何だい?
それは新しい遊びかい?」


桜子
「都を覆っていたあの陰鬱な霧が
すっかりなくなったわね」
桜子
「でも私のおっ父は
ずっと眠ったまま…」
桜子
「流行り病は
あの霧のせいなんて噂もあったけど―」
桜子
「どうして神さまは
私のおっ父だけ治してくれないの!?」
桜子
「せめてお薬…
あの舶来のお薬があればおっ父は…!」
桜子
「…いえあんな高価なもの
私たちに買えるわけないわ」
桜子
香草調合薬神粉―」
桜子
「すぐそばにあるのに手の届かない
高嶺の花…」


(神粉を持っている状態で話しかける)
桜子
「…?」
桜子
「あら? あら? あら? あらぁ!?
桜子
「ワンちゃんが持ってるその包み―」
桜子
「それは舶来のお薬
香草調合薬神粉じゃない!」
桜子
「そんな高価なもの…
どうしてワンちゃんが持ってるの?」
桜子
「……」
桜子
「その目…もしかして
それを私にくれるって言うんじゃ…」
『 香草調合薬神粉を渡した!』
桜子
「ああ…何て事!」
桜子
「ワンちゃん
あなたは神さまのお使いなの?」
桜子
「ありがとう! ありがとう…!」
桜子
「これでおっ父の病も
きっと良くなるわ!」
(自動で家の中に移動)
桜子
「おっ父…お薬効いたかしら?」
桜子
「…お願いよ! せめて―」
桜子
「せめて
眠りから覚めるだけでいいから―」
桜子
「元気な声を聞かせてちょうだい!」
おっ父
「……」
おっ父
「ホ…」
おっ父
「ホ…ホ…ホ…」
おっ父
ホヒャア!?


おっ父
「ホヒャ…」
おっ父
「桜…桜…」
イッスン
「じいさん…目ェ覚ましたかィ!」
イッスン
「まァひとまず良かったじゃねェか!」


桜子
「おっ父が…
おっ父が目を覚ましたわ!」
桜子
「こんな事って…
私の方がまだ夢の中みたいよ!」
桜子
「ワンちゃんありがとう…
本当にありがとう!」


桜子
「これからは
付きっきりで看病しなきゃ」
桜子
「ワンちゃんありがとう…
本当にありがとう!」

(頭突き)
桜子
「きゃあっ!?」


おっ父
「ホヒャ…」
おっ父
「桜…桜…」
おっ父
満開に咲き乱れる西安京の桜…」
おっ父
「死ぬなら…それを見てからじゃ…」
イッスン
「…?」
イッスン
「じいさん…
何かボソボソ言ってるぜェ」

(頭突き)
おっ父
「ホヒャッ!」
イッスン
「…お前相変わらず容赦ねぇなァ」


(呉服屋の中を調べる)
イッスン
「染物がズラリと並んでるぜェ」
イッスン
「どれも色とりどりで
目移りしちまうなァ」


イッスン
「キレイに染めあがった着物だぜェ
色ムラ一つねェや」
イッスン
「…後は美人の姉ちゃんが
これを着れば言う事ナシだぜェ」
イッスン
「プフフフ!」


扇婆
「ハァ…困ったもんだよ」
扇婆
「うちの主人が街中に流行る
呉服の図案を考えるって言って―」
扇婆
「隣の仕事場に篭りっきりで
全然店を手伝ってくれないのさ」
扇婆
「ただでさえあんな噂のせいで
客足が遠のいてるってのにねぇ」
扇婆
「ワン子…お前も隣の仕事場へ行って
あの人にガツンと言ってやってよ!」


扇婆
「客足が遠のいちまったのも
あんな噂があるからだよ」
扇婆
「ホラ…ウチの店の前にある柳並木―」
扇婆
「…夜になるとあそこに
妙な幽霊が現れるって噂の事さ!」
扇婆
「まぁ…その幽霊は
別段悪さもしないって話だけどね」
扇婆
「やっぱり客足が遠のいたのは
ウチの人が全然仕事しないからかい?」
扇婆
「ワン子…お前も隣の仕事場へ行って
あの人にガツンと言ってやってよ!」


(仕事場を調べる)
イッスン
「着物を染める
顔料がたくさん並んでるぜェ」
イッスン
「たくさんの色が揃ってて
オイラの絵心がくすぐられちまうぜェ」


流行衛門
「ウ〜ン…
どうしたもんかなぁ」
流行衛門
「おやおや白ワンちゃん
お前さんも一緒に悩んでくれる?」
流行衛門
「私はこうして
呉服屋を営んでいるんだけど―」
流行衛門
「同じような色合いの呉服に
飽き飽きでねぇ」
流行衛門
「何か刺激のある新しい図案がないか
考えていたところなんだ」
『 呉服屋 流行衛門 』
流行衛門
「…しかしそうは言っても
簡単に思い付くもんじゃないし―」
流行衛門
「本当に白ワンちゃんの手も借りたい
くらいだよ」


流行衛門
「都で流行りそうな呉服の図案―」
流行衛門
「白ワンちゃんも一緒に
考えてくれるの?」
流行衛門
「それなら…部屋の奥にかかっている
あの打ち掛けを見てごらん」
流行衛門
「あれをジ〜ッっと見詰めていると―」
流行衛門
「…ホラ! 何かいい図案が
頭に浮かんでこないかい?」
(何か書く)
流行衛門
「あれ? あれ? あれ?
あれ〜!?
流行衛門
「打ち掛けに…図案がひとりでに
浮かび上がったよ!?」
流行衛門
「…これは何?
私のひらめきが打ち掛けに宿ったの?」


流行衛門
「ジッと見ただけで
図案が浮かび上がるなんて―」
流行衛門
「もしかして私のひらめきは
神の領域に足を踏み込んだの!?」
流行衛門
「この調子ならもっともっと
斬新な図案が出来るかも知れない…」
流行衛門
「よぉしやるぞ!
白ワンちゃんも見守っていてくれよ!」
(流行衛門の余興を… 眺めて行く)
流行衛門
「よぉし! それじゃ行くよ?」
流行衛門
「あの打ち掛けをジ〜ッっと見詰めて―」
流行衛門
「頭の中に渦巻く情熱を
ぶつけるんだ!」
(何か書く)
流行衛門
「出た出た出た…出たぁ〜!!
流行衛門
「私の情熱が…
打ち掛けに浮かび上がったぁ!」
流行衛門
「原始的な原動力が生み出す
絶妙な風合い―」
流行衛門
「…あの図案にも
常識を超えた斬新さがあるよ!」
(放っておく)
流行衛門
「な…何だいこれからって時なのに!」
流行衛門
「こういうものは
勢いに任せる事が大切なんだよ?」















流行衛門
「さぁこの勢いに乗って
次の作品を創造しなくちゃ!」
流行衛門
「もちろん白ワンちゃんも
見守っていてくれるよね?」

(頭突き)
流行衛門
「し…刺激的!」


(蔵の中を調べる)
イッスン
「畳が無造作に積み上げられてらァ」
イッスン
「井草の匂いがプ〜ンと
匂ってくるぜェ」


ナグリ
「おうオオカミ! …元気にしてたか?」
ナグリ
「俺ぁあの大仕事の興奮が
まだ頭から離れなくてよ」
ナグリ
「…中々本業の方が手に付かねぇんだ」
ナグリ
「何かきっかけがありゃ
大工道具も手に馴染むんだがなぁ」


ナグリ
「俺ぁあの大仕事の興奮が
まだ頭から離れなくてよ」
ナグリ
「…中々本業の方が手に付かねぇんだ」
ナグリ
「それにしてもおめぇの掘りっぷり…
ありゃ見事だったぜ」
ナグリ
「もしかして俺ぁ
おめぇとの仕事を通じて―」
ナグリ
「自分が内に秘めている
何か別の使命に気付いたのかもなぁ」
ナグリ
「誰かに俺の技を伝えたい…
そんな気持ちによぉ」


親方に憧れる男
「水路が蘇って霧も晴れて…
何もかも元通りでヤンスよぉ!」
親方に憧れる男
「おいら妙な病気で
ベッタリ倒れちまってたでヤンスが―」
親方に憧れる男
「もう親方との仲を邪魔するものは
何もないでヤンス!」
親方に憧れる男
「おいらもう親方の元へ
行かずにはいられないでヤンスよ!」
親方に憧れる男
「…で親方の家にはこの水路を
行かなきゃならねぇでヤンスが―」
親方に憧れる男
「渡し舟はいつになったら
来るでヤンスか!?」
親方に憧れる男
「おいらと親方の仲を取り持つ
奇跡の渡し舟は―」
親方に憧れる男
「どこにあるでヤンスかぁ!」


親方に憧れる男
「親方の家にはこの水路を
行かなきゃならねぇでヤンスが―」
親方に憧れる男
「渡し舟はいつになったら
来るでヤンスか!?」
親方に憧れる男
「親方との仲を引き裂くつもりなら―」
親方に憧れる男
「カエルでも葉っぱでも…
何でも乗って行くでヤンスよぉ!」

(頭突き)
親方に憧れる男
「お前も情熱的でヤンスね!?」


都の女(黄)
「あらワン子さんお散歩?」
都の女(黄)
「あんなにどんよりと
立ち込めていた霧が急に晴れて―」
都の女(黄)
「わたくしの心も体も
すっかり軽くなった気がします」
都の女(黄)
「ずっとご無沙汰してしまった
武器屋さんへのお使いも―」
都の女(黄)
「これで何とか済ませられそうですわ!」
都の女(黄)
「それはそうと…いつもの渡し舟は
どうしたのでしょうか?」
都の女(黄)
「わたくしの体では長く歩くのが
辛いので水路を行くのですけど―」
都の女(黄)
「時間になっても
渡し舟の来る気配がないのです」
都の女(黄)
「何か舟に代わる方法は
ないものでしょうか…」


都の女(黄)
「困りましたわ…」
都の女(黄)
「武器屋さんにお届け物を
しようと思ったら―」
都の女(黄)
「時間になっても
渡し舟の来る気配がないのです」
都の女(黄)
「わたくしの体では長く歩くのが
辛いので水路を行くのですけど―」
都の女(黄)
「何か舟に代わる方法は
ないものでしょうか…」


都の女(桃)
「気が付いて見れば
タタリ場がすっかりなくなって―」
都の女(桃)
「その上いつの間にか
水路に水が戻って来てるじゃない!」
都の女(桃)
「…これはきっと
神さまの思し召しに違いないわ!」
都の女(桃)
「…後は渡し舟でもあれば
水路をスイスイと進めるのに―」
都の女(桃)
「肝心の渡し舟は
休業したままのようね…」
都の女(桃)
東通りまで行きたいんだけど
何とかならないかしら?」
都の女(桃)
「舟がないなら…もうこの際
水に浮かぶものなら何でもいいわ!」


都の女(桃)
「この水路を通って
東通りまで行きたいんだけど―」
都の女(桃)
「渡し舟は休業中だし…
何とかならないかしら?」
都の女(桃)
「舟がないなら…もうこの際
水に浮かぶものなら何でもいいわ!」

(頭突き)
都の女(桃)
「ちょっと危ないじゃない!」


都の男(渡し舟乗り場)
「ええと…
俺は今まで何をやってたんだ?」
都の男
「急に現れたタタリ場に呑まれて…
それから何にも覚えてねぇや」
都の男
「一つ覚えている事といやぁ―」
都の男
「確か大工の家に行こうと
ここで渡し舟を待ってたんだっけ」
都の男
「…でその渡し舟なんだが―」
都の男
「記憶をなくすほど待ってるのに…
ちっとも来ねぇじゃねぇか!」
都の男
「もう棒っ切れでもお椀でも構わねぇ」
都の男
水に浮くモンなら何でもいいから
来いってんだい!」


都の男
「これから大工の家
行かなきゃならねぇのに―」
都の男
「渡し舟がちっとも来ねぇじゃねぇか!」
都の男
「もう棒っ切れでもお椀でも構わねぇ」
都の男
水に浮くモンなら何でもいいから
来いってんだい!」


(頭突き)
都の男
「痛ぇなこの野郎!」