(玉座の間へ移動)

天邪鬼
「コ…コノ先ノ坂道ヲ上ガレバ
オロチ様ノ玉座ノ間ガ見エルンダナ」
天邪鬼
「早ク戻ラナイト…オロチ様ガ
ソコノ前菜料理ヲ取リニ来タラ―」
天邪鬼
「間違イナク一緒ニバクッ!!
…ト喰ワレテシマウンダナ!」
天邪鬼
「サァ玉座ノ間ヲチラット見テ
早ク帰ッテ来ルンダナ!」


(前菜料理を調べる)
イッスン
「ウェップ…」
イッスン
「この前菜料理…
とんでもねェ匂いがすらァ」
イッスン
「…とこんなモン
調べてる場合じゃねェや」
イッスン
「急がねェとクシナダの姉ちゃんが
オロチに喰われちまうよォ!」
イッスン
「アマ公…オロチの元まで
突っ走れェ!」


天邪鬼の行商人
「ンギャ?」
天邪鬼の行商人
「オマエ…コンナ所マデ
何シニ来タンダギャ?」
天邪鬼の行商人
「アンマリ見ナイ顔ダケド…
新入リナライイ度胸シテルダギャ」
天邪鬼の行商人
「オロチ様ニ奉ゲルオ供物ナラ―」
天邪鬼の行商人
「ココデタント買ッテ行クト
イイダギャ!」


天邪鬼の行商人
「オマエ新入リニシテハ
イイ面構エシテルダギャ」
天邪鬼の行商人
「オロチ様ニ奉ゲルオ供物ナラ―」
天邪鬼の行商人
「ココデタント買ッテ行クト
イイダギャ!」

(頭突き)
天邪鬼の行商人
「ンギャッ!?
コ…ココデ騒グノハヤメルダギャ!」


(玉座の間に近付く)
イッスン
「ア…アマ公あそこを見ろォ!」
(倒れているクシナダに向かって飛び出すが地下からオロチが出現)
ヤマタノオロチ
「久方ブリダナ…百年前我ヲ封ジタ
タカマガハラノ 野良大神ヨ」
ヤマタノオロチ
「我ヲ仕損ジテ石クレニ成リ果テルモ
マダ我ニ拘ッテイルトハ―」
ヤマタノオロチ
「"石ノ中ニモ百年"カ
…黴臭クモナロウモノダ!」
イッスン
「野郎こいつを喰らいなァ!!」
(イッスンが雷撃酒を投げ付けるがオロチは吐き出してしまい、戦闘)

(オロチに一定の攻撃を加える)
イッスン
「野郎もしかして…
体中に結界を張ってやがるのかァ!?」
イッスン
「このままじゃさすがのお前でも
"歯が立たない"ぜェ!」
イッスン
「アマ公他に何か打つ手は―」
(クシナダに迫るオロチ)
イッスン
「姉ちゃん逃げろォ!」
(オロチがクシナダに襲い掛かろうとした瞬間)
スサノオ
「待てぇい!!」
(入り口の上にスサノオが)
クシナダ
「スサノオ!」
クシナダ
「やっぱり…
やっぱり来てくれたのね!」
スサノオ
「このスサノオ参ったぞ」
スサノオ
「大王蛇ヤマタノオロチ…
我らの契りを結ぶためにな」
イッスン
「お…おっさん!?」
ヤマタノオロチ
「待ッテイタゾ
イザナギノ血ヲ継グ者ヨ…」
ヤマタノオロチ
「我ラノ大願
ツイニ成就スル時ガ来タカ」
ヤマタノオロチ
「イザナギノ血ハ百年ニ渡ッテ
我ヲココヘ封ジ続ケタ怨敵―」
ヤマタノオロチ
「ダガソノ忌マワシキ血コソ
我ガ真力開眼ノ要」
ヤマタノオロチ
「イザナギノ嫡流トコノ我ガ
血ノ盟約ヲ交エレバ―」
ヤマタノオロチ
「縛メハ解カレ
我ハ激越ナル真ノ力ヲ得ルノダ」
ヤマタノオロチ
「コレゾ廻天ノ血盟ナリ!」
イッスン
「な…何言ってんだァ?」
イッスン
「オロチとイザナギの血が結ばれたら
真の力を得られるだとォ…!?」
ヤマタノオロチ
「力ヲ求メル者ヨ
…カノ時ハ機ヲ逸シテシマッタガ―」
ヤマタノオロチ
「今ココニ再ビ
契リヲ交ワス時ガ巡ッテ来タ!」
ヤマタノオロチ
「"闇ノ世界ヲ欲ス"」
ヤマタノオロチ
「ソウ誓イノ言葉ヲ
我ニ奉ズルノダ」
ヤマタノオロチ
「サスレバ盟約ハ成リ
貴様ニモ闇ノ力ガ宿ロウ!」
イッスン
「オロチの野郎…おっさんに取り憑いて
誘惑してやがったんじゃ…!?」
イッスン
「…おっさんが悪夢にうなされてたのは
そのせいだったンだ!」
ヤマタノオロチ
「サアソノ口デ発スルノダ!
臓腑ノ奥底ヨリ言霊ヲ込メテ―」
ヤマタノオロチ
「血盟ノ言葉ヲ叫ベ!!」
スサノオ
「…ああ叫ぶとも」
スサノオ
「やあやあ我こそは
古今無双の大剣士!」
スサノオ
「イザナギが末孫スサノオなるぞ!」
スサノオ
「か弱き婦女子を手込めにしようという
不埒なる輩は―」
スサノオ
「我が御佩刀を以って
退治てくれようぞ!!」
(スサノオの剣がオロチの結界を貫く)
スサノオ
「愚劣極まる蟒蛇め
貴様の誘惑に負ける我と思ったか!」
スサノオ
「こうなる事こそ
前世より続く我らが契り…」
スサノオ
「魔と戦う運命とあらばこの身が
砕けようとその道を進まん」
スサノオ
「このスサノオ
神の力も魔の力も借りぬ…」
スサノオ
「イザナギの血にかけて
貴様を滅してくれるわ!」
(オロチの吐き出した雷撃酒から金色の酒が水場に零れ出る)
イッスン
「金色に輝く幻の酒…
まさか八塩折之酒?」
イッスン
「おっさんと姉ちゃんの
奇跡に懸けるぜェ」
イッスン
「アマ公しくじるなよォ!」


(オロチの攻撃をかわすと吠える)
イッスン
「そ…そんな間抜け面で威嚇されても
怖かねェや!」
イッスン
「アマ公酒だァ!」
イッスン
「あのポカンと開けた大口に
八塩折之酒を喰らわして
やれェ!」


(八塩折之酒を水郷で飲ませるとオロチが酔っ払う)
イッスン
「き…効いてるぜェ!」
イッスン
「ヘッへ蟒蛇めェ
物欲しそうに大口開けるからだィ」
イッスン
「極上の酒…欲しけりゃジャンジャン
飲ませてやらァ!」


(同じ首に二回飲ませると酔い潰れる)
イッスン
「見ろォ!」
イッスン
「オロチの野郎酒をたらふく喰らって
フラフラだぜェ!」
イッスン
「さァこの調子で他の連中にも
遠慮なく振舞ってやろうじゃねェか!」


(背中の鐘を壊した後酒を飲ませるとオロチが倒れる)
イッスン
「つ…ついにブッ倒れやがったァ!」
イッスン
「もしもこれで
野郎の体の結界が解けてたら―」
イッスン
神器でも筆しらべでも…思う存分
野郎の顔面に叩き込めるぜェ!」


(全ての首を倒す)
スサノオ
「時は来た!」
スサノオ
「十六夜の月よ今こそ
夜空に射し出で給い―」
スサノオ
「我が愛剣闘片撲の
魔物誅するを見届け給え!」
イッスン
「つ…月だってェ?」
イッスン
「そうか…イザナギ神話の
オロチ退治の夜も星空に月が―」

(時間経過で)
イッスン
「月は…月はまだかィ!?」

(月光の力でスサノオの剣が金色に輝く)
スサノオ
「スサノオ流…七字の印契!」

スサノオ
「命!」
スサノオ
「活!」
スサノオ
「回!」
スサノオ
「流!」
スサノオ
「復!」
スサノオ
「永!」
スサノオ
「存!」
(失敗)
スサノオ
「戯け! …それが技か?」
スサノオ
「男の技というのは
こういうものを言うのだ!」
イッスン
「アマ公止めだァ!」
スサノオ
「やめろポチ!
こればかりはお前の手助けは要らぬ!」
スサノオ
「陽派スサノオ流…」
スサノオ
「衝天七生!」
(オロチを真っ二つにするとクシナダを抱き止めるスサノオ)
スサノオ
「ク…クシナダ殿」
スサノオ
「貴殿にとっての酒造りのように
我には剣の道しかござらん」
スサノオ
「…されど心弱き故にあのような魔物を
蘇らせるという過ちを犯し―」
スサノオ
「魔の囁きを
一時心に焼き付けさえした…」
スサノオ
「もはや…もはや我に
剣を握る資格などありませぬ」
スサノオ
「…なればこの世に生きる意味など―」
クシナダ
「フフフスサノオったら…
またそんな難しい顔して」
クシナダ
「いつもみたいに笑ってよ!」
クシナダ
「そんな顔してるから
妖怪さんが寄ってくるんじゃない」
クシナダ
「さあ笑って!」
クシナダ
「毎年稲刈りを手伝ってくれる時の
ように笑ってよ!」
スサノオ
「……」
スサノオ
「フ…フハハ…」
スサノオ
「ワハハハハハ」
スサノオ
「ワッハハハハハハハハハハハ!!」


(オロチの死骸から真っ黒い影が飛び出し消える)
「…こうして百年ぶりに蘇った
大王蛇ヤマタノオロチは―」
「大神アマテラスと大剣士スサノオの
活躍によって退治されたのじゃ」
「息絶えたオロチの体から
妖気が消え失せると―」
「その体の中から
都牟刈太刀が現れ出でた」
「それはオロチに飲み込まれていた
宝剣月呼の生まれ変わった姿じゃ」
「この新たな武具を手にアマテラスは
次なる冒険へ腹構えをする」
「その時じゃった…
死んだはずのオロチの屍から―」
「奇奇怪怪な妖気が立ち上り
四方の空へと飛び散って行った」
「それが一体何物なのか…この時は
まだ誰にも分からなんだが―」
「長く続く苦難の道のりは
まさにこの時に始まったのじゃった」
「…兎にも角にも神木村から妖魔の影は
消え去り束の間の平和が訪れた」
「まだまだ冒険のお話は続くんじゃが…
お後は次の―」
イッスン
「お楽しみはこれからだぜェ!」
イッスン
「アマ公これでお仕舞いじゃ
イマイチ締まらねェ」
イッスン
「一丁大神サマの勝ち名乗りを
上げようじゃねェか!」


(水晶玉に関所にいるウシワカの映像が見える)
???
「ついに…」
???
「ついに来るべき時が来たようじゃな」
???
「天と地の狭間に横たわる
切っても切れぬ宿世の縁…」
???
「ともかくウシワカよ
風雲が急を告げている」
???
「すぐに都へ戻るのじゃ」
ウシワカ
「ラジャ!」
ウシワカ
「アマテラス君…今回はオロチを
ユーに倒されちゃったけど―」
ウシワカ
「次は果たして
そう簡単に行くかな…?」


イッスン
「やァこりゃ満天の星空だァ!」
イッスン
「星と言やァ
お前の分神サマたちの星座―」
イッスン
「…後はみんな
どこに隠れてるんだろうなァ」
(神木村の方で花火が上がる)
イッスン
「おおっ? …ありゃタマヤの兄サンの
花火じゃねェか!」
イッスン
「何だいオロチがおっ死んだ事
もう村の皆に伝わってんのかよォ?」
イッスン
「そ…そうか祭りかァ!」
イッスン
「みんな念に一度の神木祭りを
おっ始めやがったンだ!」
イッスン
「祭りだ祭りだァ!
アマ公神木村に直行しようぜェ!」


(自動で神木村に移動)


(光明を使う)
イッスン
「お前…太陽を描くフリして
やっぱり出し惜しんでやがんなァ?」
イッスン
「せっかくの祭りの夜にお天道サマ
出すなんて野暮ってモンだぜェ!」

(月光を使う)
イッスン
「あれェ…お月サンが出ねェや」
イッスン
「オロチ退治で力を貸してくれたから…
今頃どこかで休んでるのかィ?」
イッスン
「気まぐれに照るを猶予う玉響の月…」
イッスン
「そう言や十六って数字は
オロチの目ン玉の数と同じだけど―」
イッスン
「それも因果な話だよなァ」

(再度月光を使う)
イッスン
「気まぐれに照るを猶予う
玉響の月かァ…」
イッスン
「…満月の祭りの夜から
丸一日経っちまったが―」
イッスン
「オロチが死んだとなりゃ
一日遅れの神木祭りも盛り上がらァ!」


行商人
「やぁワン子!」
行商人
「やっぱりイザナギの血筋ってのは
大したもんだねぇ」
行商人
「あのヤマタノオロチと戦って
見事退治したって言うじゃないか!」
行商人
「村のみんなも丁度神ノ見やぐら
お祭りを始めたところだよ」
行商人
「…こんな平和な村ならここに
腰を落ち着けるのも悪くないなぁ」
行商人
「さぁて!
私はさっそく商売と行こうかな?」


虚無僧
「ムムムムム
感じた…感じたぞ!」
虚無僧
「古の怪物が断末魔の叫びと共に
消え行くのを!」
虚無僧
「あのスサノオという男…
何と苛烈な天運を持っておる事か」
虚無僧
「ムムム? …そして今スサノオに
新たな運気の流れを感じるぞ」
虚無僧
「これは…もしや恋!?」


虚無僧
「スサノオの恋運が気に掛かるのか?」
虚無僧
「はて…あの男この村には
帰って来ているはずだが―」
虚無僧
「どこにも奴の気配を感じないのう」
虚無僧
「…もしかしたらどこかで密やかに
想い人と語らっているのかも知れぬな」
虚無僧
「お主もあまり首を突っ込んで
邪魔をするでないぞ」


カリウド
「おお白いオオカミよ…嬉しそうに
走り回っているではないか」
カリウド
「お前も縄張りを荒らす妖怪でも
退治して来たか?」
カリウド
「この神木祭りは村の守護神木
コノハナさまを祀る神事…」
カリウド
「神さまが特別に力を貸して
くれたのかも知れんなハッハッハ!」


カリウド
「…スサノオ殿の話には
我が息子も大いに感動してな」
カリウド
「何か胸に秘める想いを
一層強くしたようなのだ」
カリウド
「強い者に憧れ奮い立つ…
男とはそういうもの」
カリウド
「コカリよお前も大きくなるがいい…!」

(頭突き)
カリウド
「ゲフッ!!」


名も無き男
「おおワン公
今までどこへ行ってたんだ?」
名も無き男
「…何でもスサノオの奴がとんでもない
怪物を退治したらしいじゃないか」
名も無き男
「いつも妖怪から逃げ回ってたあいつが
そんな偉業を成し遂げるとはなぁ…」
名も無き男
「今夜は大剣士スサノオに
乾杯といくか!」


名も無き男
「どうしたお前も酒が飲みたいのか?」
名も無き男
「まぁ待て…これを飲み終えたら
次はその酒樽に入った―」
名も無き男
「クシナダの新作雷撃酒で
乾杯しようじゃないか!」

(頭突き)
名も無き男
「ゴホッ!!」


竹取翁
「フニャ…オオカミさん
達者でやってた?」
竹取翁
「おかげさまで竹細工も完売御礼で
丁度いま一杯始めたところだよ」
竹取翁
「…それよりワシ三日月を見ても
思い出すんだよね…カグヤの事」
竹取翁
「オオカミさんはカグヤの事
何か知ってる?」

(そんなの… 知ってる)
竹取翁
「嘘ばっかり…」
竹取翁
「大体オオカミさんに
人間の言葉が分かるわけないでしょ」
イッスン
「じゃ聞くなよォ!」


竹取翁
「ハァ…それにしても見事な星空だねぇ」
竹取翁
「オオカミさんはカグヤの事
何か知ってる?」

(そんなの… 知ってる二回目以降)
竹取翁
「またそんな事言う…」
竹取翁
「でもワシに気を使ってくれて…
やさしいオオカミさんだね」
イッスン
「アマ公…じいさんの言う事に
適当にうなずくのやめろよォ」
(そんなの… 知るわけない)
竹取翁
「…やっぱりそうだよね」
竹取翁
「イキナリ知ってたらすごいよ」


竹取翁
「ハァ…それにしても見事な星空だねぇ」
竹取翁
「オオカミさんはカグヤの事
何か知ってる?」

(そんなの… 知るわけない二回目以降)
竹取翁
「もう分かったよ…」
竹取翁
「そんなにしつこく言われたら
ワシへこんじゃうでしょ?」
イッスン
「アマ公…じいさんの言う事に
適当に首振るのやめろよォ」



(頭突き)
竹取翁
「フニャッ!!」


(雷撃酒を水郷で大人たちに飲ませると気絶する)
カリウド
「ホ…ホギャ〜!!」

イッスン
「イ…イチコロだぜェ…!?」


名も無き男
「き…効ク〜!!」

イッスン
「す…すげェ威力だァ…!」


竹取翁
「フ…フニャ〜!!」

イッスン
「じ…じいさん生きてるかァ!?」


ムシカイ
「おっ新穴掘り王シロ!」
ムシカイ
「オイラ…これからずっと
ハヤブサと仲良くするよ」
ムシカイ
「何たってオイラの
命の恩人だもんな!」
ムシカイ
「これからはハヤブサと
大根を掘って掘って掘りまくるぜ!」


ムシカイ
「新穴掘り王シロ…」
ムシカイ
「またハヤブサにお前の掘り様を
見せてやってくれよな」
ムシカイ
「お前の記録を破るためにハヤブサと
大根を掘って掘って掘りまくるぜ!」

(頭突き)
ムシカイ
「やったなぁ!」


コカリ
「アハハハ
駆けっこなら負けないぞ!」
コカリ
「ムシカイのやつ
また穴掘り記録に燃え始めちゃって…」
コカリ
「梅太郎もハヤブサの穴掘りには
敵わないからなぁ」
コカリ
「…僕も負けてられないや」


コカリ
「実は…ムシカイと遊ぶのも
これが最後になるかも知れないんだ」
コカリ
「僕どうしても
挑戦したい事があってさ」
コカリ
「もっともっと広い世界を見て
スサノオみたいな大きい男になりたい!」
コカリ
「ワン子と釣りをした思い出は
絶対に忘れないよ」

(頭突き)
コカリ
「こいつ〜!」


ハヤブサ
「"お前…ヤマタノオロチ倒して
村を守った」
ハヤブサ
「オレ自分の事精一杯で
お前の助け出来なかった…"」
イッスン
「…だってェ?」
イッスン
「ヘッへお前も
大切なモン守ったじゃねェか!」


ハヤブサ
「"お前…ヤマタノオロチ倒すとは
大した奴!」
ハヤブサ
「オレもお前に負けない大根掘り記録
作る!"」
イッスン
「…だってェ?」
イッスン
「お前ら…あんまりあの母ちゃんの畑
荒らすなよォ」


梅太郎
「"俺には分かる
お前ヤマタノオロチ退治した」
梅太郎
「お前やっぱり只者じゃない!"」
イッスン
「…だってェ?」
イッスン
「いやァ…今回はスサノオのおっさんに
随分助けられたぜェ」


梅太郎
「"オレもお前に負けない戦士なる」
梅太郎
「ご主人さまに付いて
広い世界見る!"」
イッスン
「…だってェ?」
イッスン
「そうだなァ今度会う時を
楽しみにしてるぜェ!」


カリウド
「…気付いたらいつの間にか
眠ってしまったようだ」
カリウド
「祝いの酒にいつもより
酔ってしまったかな? ハッハッハ!」


名も無き男
「何だかものすごい悪夢を
見ていたような気がするんだが…」
名も無き男
「それにそこの酒樽の酒…絶対に
飲みたくない気がするのはなぜだ?」


竹取翁
「フニャ…ワシ
さっき一瞬気が遠くなって―」
竹取翁
「すぐそこにカグヤの顔が見えたよ」
イッスン
「死んだばあさんの顔か…?
あ…あぶねェ!」


(再度大人たちに雷撃酒を飲ませる)
イッスン
「アマ公もう止めとけってェ!」

イッスン
「や…やっぱりこの酒の威力は
ホンモノだァ…!」


ミカン爺
「めでたい…本当にめでたい事じゃ!」
ミカン爺
「スサノオがオロチを退治し
クシナダを救い出すとは…」
ミカン爺
「あの神話を
この目で見ているかのようじゃ!」
ミカン爺
「スサノオの奴いつも怠けてばかりで
武門の名折れかと愁いておったのに…」
ミカン爺
「あやつが武闘装束に身を包み
扉を蹴破って飛び出して行った姿は―」
ミカン爺
「正に…正にあのイザナギさま
生き写しじゃった!」
ミカン爺
「うおっうおっ
うおおおおお〜ん!!」
ミカン爺
「グスッ…まぁワシはイザナギさまを
見た事はないんじゃがの」
ミカン爺
「それにしても…肝心のスサノオの奴は
一体どこへ消えたんじゃ!?」
ミカン爺
「八塩折之酒の代わりにコノハナさまに
花踊りを捧げているというのに―」
ミカン爺
「お神酒を台無しにした張本人は
何をやっておるんじゃ!?」


ミカン爺
「…そう言えば
クシナダの姿も見えんのう」
ミカン爺
「無事帰って来たんじゃからまた元気に
酒造りをしてくれるといいんじゃが…」
ミカン爺
「ん? …イヤワシは別に
酒が飲みたいわけじゃないぞい」
ミカン爺
「あんな事があったばかりじゃから―」
ミカン爺
「クシナダにヘンな悪霊が憑いてないか
心配なだけじゃぞい!」
イッスン
「今頃悪霊よりタチの悪いモンが
憑いてるかも知れないぜェ…」

(頭突き)
ミカン爺
「な…何じゃ
お主も踊りたいのか!?」


ミカン婆
「今年も無事じいさんの舞が
見られて良かったよ」
ミカン婆
「これで
ご神木のコノハナさまの魂や―」
ミカン婆
「…ヤマタノオロチの魂も
鎮まってくれるといいねぇ」


ミカン婆
「さて…後でじいさんに取って置きの
お酒をご馳走しようかねぇ」
ミカン婆
「あの騒動で楽しみにしていたお神酒も
台無しになっちゃって―」
ミカン婆
「じいさん内心
ガッカリしてるだろうからねぇ」
ミカン婆
「こんな時のためにこっそりお酒を
用意してあるんだよ!」

(頭突き)
ミカン婆
「おやおやお前もうれしいのかい?」


ムシカイの母ちゃん
「タ〜マヤ〜!!」
(花火の絵が肉球・母ちゃん・大根に変わる)
ムシカイの母ちゃん
「本当にマァ
綺麗な花火だよ」
ムシカイの母ちゃん
「今年の花火は
一層綺麗に見えるだぁよ!」


ムシカイの母ちゃん
「タ〜マヤ〜!!」
ムシカイの母ちゃん
「…それにしてもクシナダが作った
この新酒…雷撃酒って言うだか?」
ムシカイの母ちゃん
「程よい辛口でグイグイ進んで…
いつの間にかもうカラッポだぁよ!」

(頭突き)
ムシカイの母ちゃん
「カ〜ギヤ〜!!」


タマヤ
「よう犬コロ!」
タマヤ
「おめぇらも祭りの匂いを嗅ぎ付けて
遊びに来やがったなぁ?」
タマヤ
「…それよりどうだい
ついに完成した俺の新作は!」
タマヤ
「間近で見たらまた格別だぜ
ちょいと離れてな!」
タマヤ
「花火師タマヤ行きます!」
タマヤ
「大輪一番星
天駆ける伝説ブラザァズの舞!」
(花火の絵がアマテラス・イッスン・スサノオ)
タマヤ
「へっへざっとこんなもんよ!」


タマヤ
「今夜は何パツでも上げるぜぇ!」
タマヤ
「大輪一番星
天駆ける伝説ブラザァズの舞!」
タマヤ
「へっへざっとこんなもんよ!」

(頭突き)
タマヤ
「ヘッへやりやがったなぁこの野郎!」


ツバキ
「わーい! わーい!」
ツバキ
「見て見て!
お姉ちゃん花火すごくキレイ!」
サザンカ
「そうね旅の途中でこんなにキレイな
花火が見られるなんて…!」


サザンカ
「何だか旅を止めてずっとこの村に
いたくなっちゃうね…」
ツバキ
「うん!
…でも頑張って旅を続けようね!」

(ツバキに頭突き)
ツバキ
「ヤン!」
サザンカ
「このオオカミ…
あんたが好きなんじゃないの?」

(サザンカに頭突き)
サザンカ
「わっ!」
ツバキ
「アハハハハ
お姉ちゃん転んだ転んだ!」


サクヤ
「おお我らが慈母アマテラス大神!」
サクヤ
「よくぞご無事でお戻りに…
このサクヤ無上の喜びです!」
サクヤ
「オロチ伝説に
本当の終止符が打たれ―」
サクヤ
「村人たちも斯くも盛大に
神への感謝の誠を捧げております」
サクヤ
「今宵は私も
この趣に酔わせて頂きます!」


サクヤ
「何と目出度い夜でしょう…」
サクヤ
「今宵は私も
この趣に酔わせて頂きます!」


スサノオ
「お…お前はポチ?」
スサノオ
「また我の居場所を目聡く
嗅ぎ付けおったか!」
スサノオ
「しかし…まあ主には…その…」
スサノオ
「いろいろ世話になったな」
スサノオ
「如何に我がイザナギの血を引く
古今無双の大剣士とは言え―」
スサノオ
「主という家来がおらねば
この偉業は成し得なんだところだ」
イッスン
「け…家来ィ?」
スサノオ
「その働きを称え…ここで主と
兄弟の契りを交わそうではないか」
イッスン
「き…兄弟ィ!?」
スサノオ
「遠慮などするな! …では確かに
このイザナギ像の尊前で誓ったぞ?」
スサノオ
「大剣士スサノオと霊犬ポチは
今より兄弟となったのだ!」
スサノオ
「いやぁ目出度い! なぁ兄弟?」
スサノオ
「ワッハッハッハッハ!!」
イッスン
「おっさん…こいつは犬じゃなくて
オオカミだってェ!」
イッスン
「それにちゃんとアマテラスって
名前が―」
スサノオ
「金玉虫…お前も我の兄弟を
宜しく頼むぞ!」
スサノオ
「妙ちきりんな隈取りなんぞ
しておるが―」
スサノオ
「これでもれっきとした
大神さまなんだからな!」
スサノオ
「ワッハッハッハッハ!!」
イッスン
「な…何だってェ…?」


スサノオ
「それから…この神木村の平和は
この我が守るから心配は要らんぞ」
スサノオ
「見よ我が愛剣闘片撲改め
霊剣凄乃桜!!」
スサノオ
「…幾多の戦を潜り抜け霊力を宿した
この剣で妖怪どもなど一刀両断だ!」
スサノオ
「…どうだ? うらやましいか?
お前のその神器より強そうだろう!」
イッスン
「やっぱり! …おっさん
もしかして最初からアマ公の姿が…?」


スサノオ
「な…何だまだ我に用事か?」
スサノオ
「まったく…我がおらねば
何も出来ない奴らよ!」
スサノオ
「ゴホン!! …いいかお前たち―」
スサノオ
い…今クシナダちゃんと
大事なところなのだ!

スサノオ
さっさとあっちへ行かんか!

(頭突き)
スサノオ
「よ…よせ!
今大事なところなのだ!」


クシナダ
「あらシロちゃん!」
クシナダ
「それにイッスンちゃんも…」
クシナダ
「あなたたち
本当に頑張ってくれたわね」
クシナダ
「私一人じゃない
…村のみんなに平和が戻って―」
クシナダ
「何てお礼を言って良いか
分からないわ」
イッスン
「何言ってんだィ
クシナダの姉ちゃん」
イッスン
「この妖怪だらけの世の中
頑張ってない奴なんて一人もいねェや」
イッスン
「だからお互い
礼なんか言いっこナシさァ!」
クシナダ
「ありがとう…イッスンちゃん」
クシナダ
「それにしてもシロちゃん
…あなた本当にただのオオカミさん?」
クシナダ
「壊れた水車が突然直ったり
泉の水が酒樽に入ったり―」
クシナダ
「あなたが来てから
不思議な事ばかり」
クシナダ
「それにケンカもあんなに強いし…」
イッスン
「ケ…ケンカ!?
…ああオロチとの大喧嘩の事かィ」
クシナダ
「本当はこの世の平安を見行わす
神さまだったりして…?」
クシナダ
「でも…あんまり皆で大騒ぎしたら
シロちゃんビックリしちゃうから―」
クシナダ
「シロちゃんの活躍
村のみんなには詳しく話してないの」
クシナダ
「だからいつまでも私たちの村で
ゆっくり暮らしてねシロちゃん」


クシナダ
「ええと…もうお祭りは楽しんだ?」
クシナダ
モジモジ…


クシナダ
「ええと…もうお祭りは楽しんだ?」
クシナダ
モジモジ…
イッスン
「なァアマ公…お前スッポ抜けてるから
気付いてないみたいだけど―」
イッスン
「こういう時は二人だけにしといて
やるモンだぜェ?」

(頭突き)
クシナダ
「な…何?
も…もしかしてけしかけてるの?」


(村にいる人間全員に話し掛けると)
イッスン
「いやァ久しぶりの祭りは
やっぱりいいモンだなァ」
イッスン
「オイラの故郷でも
よく祭りをやったっけェ…」
イッスン
「……」
イッスン
「べ…別にオイラぁ母ちゃんが
恋しくなったワケじゃねぇぞォ!」
イッスン
「…それよりアマ公
いつまでものんびりしてられねェや」
イッスン
「お前…いま自分が使える筆業を
全部言えるかァ?」
イッスン
「画龍! 一閃! 光明! 桜花! 輝玉!
ええとそれから―」
イッスン
「水郷! 月光! 疾風! 紅蓮!」
イッスン
「…何とか九つは集まったものの―」
イッスン
あと4人の分神サマ
迷子のままだぜェ?」
イッスン
「…残り4つの筆業
どいつも名立たる妙筆だけど―」
イッスン
「このナカツクニの田舎の方も
あらかた探し尽くしたしなァ…」
イッスン
「取りあえず
オロチ騒ぎもひと段落付いた事だし―」
イッスン
「…そろそろ都の方にでも
出向いて見ねェか?」
イッスン
「人が多けりゃ筆業の分神サマたちも
集まるかも知れないからなァ!」
(事前にイザナギ窟のスサノオとクシナダに会っていないと)
イッスン
「……」
イッスン
「何だいアマ公…
アレが気になるのかァ?」
イッスン
「確かにスサノオのおっさんと
クシナダの姉ちゃん―」
イッスン
「…あの二人の姿が
さっきから見えねェや」
イッスン
「まァ男と女が祭りの最中に
どこかへシケこむって事は―」
イッスン
「その二人が只ならぬ仲だって証だィ」
「放っとけ放っとけェ!」


(神木村を出ようとする)
イッスン
「神木祭りも
今年はこれで見納めだィ」
イッスン
「また来年もみんな元気で
祭りを楽しめるといいなァ」
イッスン
「…さァてオイラたちもそろそろ
目指して旅を再開と行こうぜェ!」
イッスン
あと4人…迷子の分神サマを探しに
出発だァ!」