(高宮平へ移動)
イッスン
「…やっぱり高宮平もこのありさまだィ」
イッスン
「サクヤの姉ちゃんの賽の芽…
どこかで寂しく枯れてるのかなァ?」


茶屋の主人
「ああ…どうしよう
オレっち困っちゃったよぉ」
茶屋の主人
「お店の周りはタタリ場に
埋め尽くされちまったし―」
茶屋の主人
「オレっちの大事な大事な
商売道具もなくなっちまった…」
茶屋の主人
「…どうしよう
これじゃこの先生きていけないよぉ」


茶屋の主人
「ハァ…きっとあの
イタズラモグラの仕業なんだな」
茶屋の主人
「オレっちの商売道具を
盗んだのはあいつらに間違いない!」
茶屋の主人
「タタリ場にイタズラモグラ…
不幸のどん底だよぉ」

(頭突き)
茶屋の主人
「や…やめてよぉ」


茶屋の客
「あの村は…
今頃どうなってるんだべなぁ?」
茶屋の客
「この先の大風車のある山神路岳には
クサナギ村って集落があるんだども―」
茶屋の客
「その村にある神殿の中から
おっかねぇ唸り声が聞こえてよ」
茶屋の客
「…それでオラ村を飛び出して
一目散に山を下りて来ただ!」
茶屋の客
「ほんで…気が付いてみたら
この辺りも一面タタリ場だぁ」
茶屋の客
「人の住んでる所にゃ妖怪たちも
近付かねぇと思ってただども―」
茶屋の客
「…こりゃいよいよ世も末だぁよ」


茶屋の客
神路岳クサナギ村
今頃どうなってるんだべなぁ?」
茶屋の客
「村の神殿からはおっかねぇ唸り声
聞こえて来るし―」
茶屋の客
「この辺りも一面タタリ場に
なっちまうしよ」
茶屋の客
「オラクサナギ村でちょっとした用事を
済ましたかっただども―」
茶屋の客
「これじゃこの先の関所を越えて
家に帰る事さえ出来ねぇだよ」

(頭突き)
茶屋の客
「な…何すんだや!」


行商人
「この高宮平も変わったなぁ…」
行商人
「昔は野にそよ吹く神風
疲れた体を癒してくれたもんだけど―」
行商人
「…最近じゃパッタリ止んじまってねぇ」
行商人
「お陰で厄除けの品を買ってくれる客は
ボチボチいるものの―」
行商人
「物を売ってくれる旅人が少なくなって
…店の品揃えが心細いよ」
行商人
アガタの森の新鮮な魚なんか
今なら高く買うんだけど―」
行商人
「…あの辺りに誰かいい釣り人でも
いないもんかねぇ」
行商人
「…それはそうとワン子
もしかしてお使いに来たのかい?」


行商人
神風が止んでから
高宮平も物騒になって来てさぁ…」
行商人
「物を売ってくれる旅人が少なくなって
…店の品揃えが心細いよ」
行商人
アガタの森の新鮮な魚なんか
今なら高く買うのになぁ」
行商人
「…ワン子ももしかして
お使いに来たのかい?」


(石碑を調べる)
『 「高宮平」 』
イッスン
「高宮平って言えば
常に風が吹き降ろしていて―」
イッスン
「風光明媚な場所だって話だけど
見ての有様じゃそれも台無しだァ」
イッスン
「賽の芽を咲かせて辺り一帯の
タタリ場を祓ってやろうぜェ!」


(看板を調べる)
『 「この先高宮平名所 風桜」 』
イッスン
「風桜…桜って言えば
もしかしてアレがあるのかァ?」


(洞窟の先の吹き抜けに入ると笛の音が)
???
「天呼ぶ地呼ぶ海が呼ぶ…」
???
「物の怪倒せと我を呼ぶ!」
(アマテラスが吠えると飛び下りてくるウシワカ)
ウシワカ
「人倫の伝道師ウシワカイズヒア!」
イッスン
「ああ〜ッお…お前は!!」
(戦闘体勢を取るアマテラス)
ウシワカ
「やあユーたち久しぶり!」
ウシワカ
「…ミーの予言通り
丸太遊びはエンジョイ出来たかな?」
イッスン
「な…何だとォこの野郎!」
イッスン
「やっぱりあれは
お前の仕業だったんだなァ!?」
ウシワカ
「ノーウェイ! …ミーはただユーたちの
未来をチラッと覗き見ただけさ」
ウシワカ
「そう…ミーのこの目には
どんな未来さえも見通す力があるんだ」
ウシワカ
「…たとえそれが知りたくない事で
あってもね」
(アマテラスが戦闘態勢を解く)
イッスン
「…また始まったぜェ
このデタラメ野郎!」
イッスン
「だったらどうしてその力で
オロチの復活を予知しなかったんだィ!」
イッスン
「へヘッどしたィ
答えられないのかよォ!」
ウシワカ
「……」
ウシワカ
「え? …ああソーリィ
話を聞いてなかったよゴムマリ君」
イッスン
「て…てめェ…!」
ウシワカ
「それはそうとアマテラス君…
クモの怪物と戦う様子を見てたけど―」
ウシワカ
「何だいあの無様な立ち回りは?」
ウシワカ
「分かってると思うけど
あまりに不甲斐無い者が―」
ウシワカ
「世直しの旅という
荒波の中へ船出しようなんて…」
ウシワカ
「おこがましいよ!」
イッスン
「何ィ? お前…オイラたちの戦いを
覗き見してやがったのかよォ!?」
イッスン
「…にも関わらず何の手伝いもなしに
ただ眺めてたってワケかィ!!」
ウシワカ
「さあこれ以上の言葉はナンセンス!」
(ピロウトークを抜くウシワカ)
ウシワカ
「ミーたちが語り合うには…
これさえあればいい」
ウシワカ
「レッツゴウフォーイット!」
(ウシワカと戦闘)

ウシワカ
「ハァハァ…
ま…まあまあの力かな?」
イッスン
「何がまあまあだィ
完全に息が上がってるじゃねェか!」
イッスン
「大体お前…
何が目的でこんな真似しやがんだィ!」
ウシワカ
「そうそう! …ユーたちに
クエスチョンがあって来たんだよ」
ウシワカ
「神州平原の東にある大きな湖
ハラミ湖にはもう行っただろう?」
ウシワカ
「あの湖の真ん中にオロチを祀っていた
十六夜の祠があるんだけど―」
ウシワカ
「宝剣月呼が引き抜かれて以来
祠の入り口に結界が張られているんだ」
ウシワカ
「…と言う事はオロチが今もあの祠を
根城にしているのは間違いない」
ウシワカ
「で…あの結界を越えて
中へ入ろうと思うんだけど―」
ウシワカ
「それには水晶のヘビイチゴ
という秘宝が必要でねぇ」
ウシワカ
「ユーたちその秘宝がどこにあるか
知らないかな?」
イッスン
「そ…そんな事聞くのに
イチイチ剣を振り回すんじゃねェ!」
イッスン
「それにお前オロチの根城に
一体何の用事があるってんだよォ!?」
ウシワカ
「…オーケイ知らないと言う事だね」
ウシワカ
「う〜ん…やっぱり
あの大風車の所に…ゴニョゴニョ
ウシワカ
「おっと
とにかく後は自分で探すとするよ」
ウシワカ
「…中々頑張ったアマテラス君には
予言の言葉をプレゼントしようかな」
ウシワカ
「"犬を探して七転八倒"」
ウシワカ
「それじゃあ…グッバイベイビィ!」
イッスン
「おいアマ公…その水晶のヘビイチゴ
こっちが先に見つけねェか?」
イッスン
「あの野郎何だか良からぬ事を
企んでそうな気がするし…それに―」
イッスン
「そんな大層な秘宝ならきっと
新しい筆しらべにも関係してるぜェ!」


(賽の芽を蘇らせる)
イッスン
「これで高宮平も元通りだィ!」
イッスン
「タタリ場がなくなりゃ
筆業探しもしやすくなるぜェ!」
イッスン
「差し当たってオイラぁ…
あそこのデカい風車が気になってンだ」
イッスン
「さっきあのインチ予言野郎も
何やらゴニョゴニョ言ってたしよォ」
イッスン
「…まァ慌てなくても
風車は逃げやしないし―」
イッスン
「まずはこの高宮平を
まんべんなく走り回って見るかィ?」
イッスン
「ここに暮らしてる人間たちの様子も
気に掛かるしなァ!」


茶屋の主人
「タタリ場がきれいサッパリ
無くなったんだよぉ!」
茶屋の主人
「後は…アレがあれば
このお店も元通り繁盛するのになぁ」
茶屋の主人
「大事な大事な商売道具を
イタズラモグラに盗られちゃって―」
茶屋の主人
「あの湯のみがないと
ゼンゼン仕事にならないよぉ…」


茶屋の主人
「タタリ場がなくなっても
商売道具がないと仕事にならないよぉ…」
茶屋の主人
イタズラモグラに盗られたあの湯のみ
…どうやって取り返そうかなぁ」


茶屋の客
「まるで突風にでも吹かれるように
タタリ場が消し飛んだだなぁ!」
茶屋の客
「これで関所を越えて
家に帰れるだども―」
茶屋の客
「その前にオラクサナギ村で
用事を済まさなきゃいけねぇだ」
茶屋の客
「だけんどもオラ…クサナギ村の神殿で
おっかねぇ唸り声を聞いちまったし―」
茶屋の客
「…村には行きたくねぇだよなぁ」


茶屋の客
「オラかかぁにクサナギ村名物の
風車を買って来るよう頼まれてるだ」
茶屋の客
「あれを土産に買って帰らねぇと
かかぁにグーで殴られるだけんど―」
茶屋の客
「おっかねぇ唸り声とかかぁのグー
…オラ進退窮まっただな!」


(石碑を調べる)
『 「高宮平」 』
イッスン
「賽の芽が咲いて
すっかり元の自然が戻ったぜェ」


(看板を調べる)
『 「この先高宮平名所 風桜」 』
イッスン
「高宮平の賽の芽は
もう満開に咲き誇ってらァ!」


(モグラたちに近付く)
オオツチ
「オウオウオウ!
お前ちょっと待たんかい!」
オオツチ
「ワイらの縄張りに入り込んで
挨拶ナシとは―」
オオツチ
「この土竜愚連隊隊長オオツチ
黙ってへんで!」
『 土竜愚連隊 オオツチ 』
オオツチ
「この高宮平の土の中は
すべてワイらが仕切っとる」
オオツチ
「そこを土足でドンドン歩かれたら―」
オオツチ
「ワイら昼も夜も落ち着いて
飯も食われへんのや!」
オオツチ
「落とし前として…
アレを置いていってもらおうかい!」
オオツチ
「分かるやろ? …金の色をしていて
お店で使えるアレや!」
イッスン
「…何をォ?」
イッスン
「ははァん…お前らそうやって
金品を巻き上げる追いはぎだなァ?」
イッスン
「オイラたちから物をせびろうなんざ
百年早ェや」
イッスン
「…逆にお前らを懲らしめてやるぜェ!」
オオツチ
「グッフッフッフ…よう言うたなぁ!」
オオツチ
「それならお前の覚悟を
見せてもらおうやないかい!」
オオツチ
「野郎ども行くでぇ!」
オオツチ
「土竜愚連隊奥義…砂煙の陣!」

(もぐら叩きゲーム開始)

(コツチに頭突き)
コツチ(一)
「モガッ!
ワ…ワイらが隊長の防波堤や!」
コツチ(二)
「モギッ!
た…隊長はワイらが守る!」
コツチ(三)
「モゲッ!
…隊長! 今のうちや!」
コツチ(四)
「モゴッ!
ハ…ハズレやでぇ!」
(コツチに殴られる)
コツチ(一)
「土竜愚連隊コツチ四人衆を
無礼たらアカンでぇ!」
コツチ(二)
「どや?
これが親分直伝モグラ落としや!」
コツチ(三)
「ワイらだってやる時はやるでぇ!」
コツチ(四)
「まだまだこんなもんやないでぇ!」


(オオツチに頭突き)
オオツチ
「モガッ!」
オオツチ
「そ…そんなショボいパチキ
効くかいや!」
オオツチ
「ほんなら次はこれや!」

(オオツチに頭突き二回目)
オオツチ
「モゲッ!」
オオツチ
「や…やりよったなぁ?」
オオツチ
「ほしたらこれならどうや!」

(オオツチに頭突き三回目)
オオツチ
「モグゥッ!!」
オオツチ
「ワイらの奥義砂煙の陣を
悉く破るとは―」
オオツチ
「な…何ちゅう奴や!」
イッスン
「ヘッへどうだい
この大神アマテラスさま―」
イッスン
「人呼んで石頭のアマ公の実力はよォ!」
イッスン
「まァこれに懲りたら
悪さするのはやめて―」
イッスン
「これからの人生
まっとうに生きるんやでェ!」
オオツチ
「……」
オオツチ
「やっていい事と悪い事の区別くらい
分かっとる」
オオツチ
「ワイら…ホンマは寂しかったんや」
オオツチ
「土の中で待ってても
誰も遊びに来てくれへん」
オオツチ
「…だから
ちょっとイチビった事して―」
オオツチ
「みんなの気ぃ引きたかったんや」
オオツチ
「シロ兄やん!
あんたワイらの兄貴になってくれ!」
オオツチ
「ワイらこれからはもう
絶対に悪い事せえへん!」
オオツチ
「ワイらにはシロ兄やんがおったらええ」
オオツチ
「シロ兄やんがおってくれたら
ワイらもう寂しないわ!」
イッスン
「オ…オイオイ
変な方向に話が行ってねェか?」
オオツチ
「モググ…男は涙見せたらアカン!」
オオツチ
「これから土の中に帰って
一人で泣くよってに―」
オオツチ
「今日はここでサイナラや」
オオツチ
「シロ兄やん…
また遊びに来たってや!」


(飛び出した黄色の湯のみを銜えて茶屋の主人に所へ行く)
茶屋の主人
「あああ〜!」
茶屋の主人
「そいつは…オレっちの
湯のみじゃないかぁ!?」
茶屋の主人
「お前それをイタズラモグラから
取り返してくれたのかい?」
『 湯のみを渡した! 』
茶屋の主人
「うう…ありがとうよぉ
これは商売繁盛の縁起物なんだよぉ!」
茶屋の主人
「お礼に…
ワン子にはこれをあげるよぉ!」
『 黄金のマツタケをもらった! 』
茶屋の主人
「どうだい?
…何だかとても凄いだろぉ?」
茶屋の主人
「ちょっと前お客さんがお代がわりに
置いていった品なんだけど―」
茶屋の主人
「余りにも神々しくて…オレっち
持て余してたところだったんだぁ」
茶屋の主人
「それを煮るなり焼くなり…
後はワン子の好きにしてよぉ!」


茶屋の主人
「お前が湯のみを見つけてくれて
商売にも身が入るよぉ」
茶屋の主人
「あの湯のみは神州平原の
然る高名な陶芸家の作品で―」
茶屋の主人
「このお店を始めた時から
大切にしてきた物だからねぇ」


(オオツチに近付く)
オオツチ
「シロ兄やん
ま…また来てくれたやなぁ!」
オオツチ
「ワイら毎日毎日土の中やけど―」
オオツチ
「シロ兄やんと遊べる思たら
心はお天道さまがピッカピカや!」
イッスン
「そ…そうかい
そりゃ良かったなァ」
オオツチ
「ほなさっそくアレで遊ぶでぇ!」
オオツチ
「土竜愚連隊奥義砂煙の陣…
勝っても負けても恨みっこナシや!」

(オオツチに頭突き)
オオツチ
「モガッ!」
オオツチ
「さすがシロ兄やん…
いいパチキするわぁ」
オオツチ
「せやけど勝負はこれからや!」

(頭突き二回目)
オオツチ
「モゲッ!」
オオツチ
「これや…
シロ兄やんのこれが一番効くわ!」
オオツチ
「ほな次行くでぇ!」

(頭突き三回目)
オオツチ
「モグゥッ!!」
オオツチ
「シ…シロ兄やん
やっぱりあんたは最高やわ」
オオツチ
「パチキ一発一発に
真心がこもっとる」
オオツチ
「その真心を忘れずに…
これからも頑張るわ!」
オオツチ
「ほな遊んでくれたお礼に
掘り出しモン持ってったってや!」
(花器をくれる)


(看板を調べる)
『 「舌切りジジババの家
  用無き者は立ち入るべからず」 』


(舌切りババに近付く)
舌切りババ
「ヒョッ!?」
舌切りババ
「さっきから手頃な食い物がないか
探してたんだが―」
舌切りババ
「…こりゃうまそうな
犬チクショウじゃないかい!」
『 恐怖! 舌切りババ 』
舌切りババ
「じいさんが獲物を捕って来るまで
こいつで食い繋ごうかね!」

(頭突き)
舌切りババ
「やりやがったね
この犬チクショウめ!」


(井戸を調べる)
イッスン
「ウェ〜ップ!
き…汚ねェ井戸だァ!」
イッスン
「いくらお前が神サマでも
この井戸水飲んだら絶対腹壊すぜェ!」


(家の横の墓を調べる)
イッスン
「こんなところに墓石…?
誰も拝みに来た形跡はねェな」
イッスン
「かわいそうによォ…」


(柱を調べる)
イッスン
「柱が腐って崩れ落ちてらァ…
ずいぶんひどいオンボロ家だぜェ」
イッスン
「この柱…上手くつたって行けば
家の上に昇れそうじゃねェか?」


(屋根の上の板を調べる)
イッスン
「ここだけ戸板を重ねて
補強した跡があるぜェ」
イッスン
「それにしてもずいぶん
荒っぽく直してあるなァ…」
イッスン
「こんな半端仕事
お前の力なら簡単にブッ飛ばせらァ!」


(家の中を調べる)
イッスン
「このボロ屋…天井が崩れ落ちて
太陽の光が漏れて来てらァ」
イッスン
「これだけでっかい
穴が開いてりゃあ―」
イッスン
「夜は夜で
ここでお月見でもできそうだなァ」
イッスン
「まァこんな物騒なところじゃ
お月見どころじゃねえけどよォ…」

イッスン
「おいおい! やめとけよォ
この鍋何かヤバイ匂いがするぜェ」


(再度舌切りババに近付く)
舌切りババ
「この犬チクショウめ
まだウロウロしてるのかい?」
舌切りババ
「今度は逃がさないから覚悟おし!」


舌切りババ(夜)
「グロロロロロ…」
舌切りババ
「エモノ…エモノハマダカ…
グロロロロロ…」

(頭突き)
舌切りババ
「グロッ!?」


(家の中を調べる:夜)
イッスン
「崩れ落ちた天井の穴から
月の光が漏れて来てるぜェ!」
イッスン
「まん丸お月サマの
この妖しげな光…」
イッスン
「この光を浴びたらどんな妖怪も
自分の力を抑えられないって言うぜェ」
イッスン
「怪しい奴はこの光の中へ
しょっぴいちまおうぜィアマ公!」


(看板を調べる)
『 「この先笹部鳥居
心清らかな者がこの鳥居を潜ると
美しき里が見える―
  という言い伝えがあります」 』


笹部郷に行きたい男
「フィ〜
…いい加減壁を押し疲れたぜ」
笹部郷に行きたい男
「あん? …もしかしてお前も
アレを嗅ぎ付けて来たのか?」
笹部郷に行きたい男
「心の清らかな人間だけを誘うという
伝説の秘境―」
笹部郷に行きたい男
笹部郷の匂いを!」
笹部郷に行きたい男
「…笹部郷へ行った人間はみんな
この辺りで迷い込んだって話だぁ」
笹部郷に行きたい男
「向こうに立ってる鳥居といい…
どうみてもこの岩が怪しいぜ!」
笹部郷に行きたい男
「…それにここだけの話だけどよ―」
笹部郷に行きたい男
「笹部郷ってのはスズメ族のシマだろ?」
笹部郷に行きたい男
そのスズメ族の嬢ちゃんがここから
出て来るのを…オラぁ見たんだ!」
笹部郷に行きたい男
「笹部郷は絶対この奥に違いねぇ
…オラぁ諦めねぇぞ!」


笹部郷に行きたい男
「ここからスズメ族の嬢ちゃん
出て来るのをオラぁ見たんだ!」
笹部郷に行きたい男
「だからスズメ族の里笹部郷
この岩の奥に違いねぇ!」
笹部郷に行きたい男
「…だけどあの嬢ちゃん
どこへ行ったんだろうなぁ?」
笹部郷に行きたい男
「まさか…あの意地悪ジジババ
捕まったりしてなきゃいいが…」
笹部郷に行きたい男
「おっと…そんな事より
まずは笹部郷の入り口よ!」

(頭突き)
笹部郷に行きたい男
「な…何すんだよ!」


(笹部郷に移動)
『 「竹の里 笹部郷」 』
イッスン
「ウ〜ン
こりゃ竹のいい香りがすらァ」
イッスン
「…見たところ
キチンと道が敷かれてるようだけど―」
イッスン
「誰もいないなら
勝手に通っちまいますよっとォ」


(門扉に近付く)
子分(右)
「おうおうおうおう!!」
子分(右)
「そこの白毛布!
この笹部郷に何の用でぇ!?」
子分(左)
「スマした顔して
トコトコやって来やがってぇ…」
子分(左)
「オオカミのクセに太ぇ野郎だ!」
子分(右)
「ここを我らスズメ組
ナワバリと知って来たのかい?」
子分(右)
「…だったらタダで帰すワケには
いかねぇ!」
子分(左)
「そのナチ黒みてぇな目ん玉を
真っ白に変えてやるから覚悟しなぃ!」
子分(左)
「親分! ちょっとあの与太モンに
一発かまして下せぇよ!」
(壁が回転して巨大なスズメが現れる)
子分(左)
「やいやい白毛布!
このお方をどなたと心得る!?」
子分(左)
「恐れ多くも我らスズメ組の大親分―」
子分(左)
ジャンバ太夫さまに
あらせられるんでぇ!!」
『 大親分 ジャンバ太夫 』
子分(右)
「さあ親分! 一発お願いしやす!」
ジャンバ太夫
「……」
ジャンバ太夫
「ヂュン…」
子分(左)
「ヒ…ヒイィッ!!」
子分(右)
「お…親分が怒っていなさる!」
イッスン
「オイ…ありゃ何の喜劇だァ?」
子分(左)
「いいかい白毛布!」
子分(左)
親分は大事な大事なお嬢さんを
さらわれて
お怒りになってるんでぇ!」
子分(右)
「俺たちも四方八方手を尽くして
探しちゃいるが―」
子分(右)
「お嬢さんが無事見つかるまでは
怪しい奴にその門はくぐらせねぇ」
子分(右)
「分かったらとっとと失せろぃ!」
(ジャンバが裏に戻る)
イッスン
「…何だい
結局入れてくれないのかよォ?」
イッスン
あの親分の娘がさらわれたとか
言ってたなァ?」


(門扉を調べる)
イッスン
「チェッ! 笹部郷の門扉は
堅く閉ざされちまってらァ」
イッスン
「スズメ組の気が変わらねェと
ここを通る事は出来ねェな…」
イッスン
「そういや親分の娘がさらわれた…
とかいってたっけェ?」


備後
「来た来た来た来たぁ〜!」
備後
「ピキーンと来たよ!」
備後
「アッシのこの振り子水晶
叫んでいるぅ!」
備後
「…ココにお宝が眠っているってね!」
備後
「何だいワンちゃん
そんなにジロジロ見ちゃってさ」
備後
「キミもお宝掘りに参加したいのかい?」
備後
「…でもアッシの振り子水晶が導いた
お宝の在り処は―」
備後
「この辺りでプッツリと
分からなくなってしまったんだ」
備後
「絶対この近くにお宝の手掛かりが
あるはずなんだけどなぁ…」

(頭突き)
備後
「ズーンと来るぅ!」


(看板を調べる)
『 「人魚泉」 』
イッスン
「泉だァ? そんなモン
干上がっちまってどこにもないぜェ」


泉の女
「こんな…こんな事ってあるの?」
泉の女
「いつも美味しい水を恵んでくれた
この人魚泉が―」
泉の女
「たった一日で枯れてしまうなんて!」


泉の女
「私たちの生活の支えだった人魚泉
枯れ果ててしまうなんて…」
泉の女
「これじゃこの高宮平の動物たちも
困ってしまうわ」

(頭突き)
泉の女
「いった〜い!」


(泉を蘇らせる)
泉の女
「アッと言う間に枯れていた人魚泉
蘇るなんて…!」
泉の女
「やっぱり人魚伝説の力なのかしら?」
泉の女
「ワンちゃん知ってる?
…この人魚泉は人魚の通り道で―」
泉の女
「海の底にある國から人魚たちが
時折顔を出すって言われてるの」
泉の女
「ナカツクニにはこれと同じような泉が
幾つかあって―」
泉の女
「人魚たちは地上の國の好きな所を
見て回ってるんだって」
泉の女
「ホラ…水面に淡く光ってる所が
あるでしょう?」
泉の女
「あそこに人魚の古銭を投げ入れたら
その通り道が開くのよ!」


泉の女
人魚泉人魚の古銭を投げ入れると
そこに人魚の通り道が開くの」
泉の女
「その通り道に飛び込めば…
他の泉へあっという間よ!」
泉の女
「人魚泉は遥けきあの人との恋の路…」
泉の女
「いや〜ん恥ずかしい!」


(看板を調べる)
『 「人魚泉」 』
イッスン
「ポワッと水面に光が差してるだろォ?
これは人魚泉っていう特別な泉で―」
イッスン
「美しい人魚の姉ちゃんが出てくる
っていう有り難い伝説があるんだぜェ」
イッスン
「人魚泉は現國各地にあるって言うから
見つけたらちゃんと拝んでおけよォ」


(関所に移動)

松婆
「おやおやかわいいワン子だねぇ
…アンタもここで足止めかい?」
松婆
「向こうに見える大きな橋…
あれは大跳ね橋って言ってね」
松婆
「都とこの高宮平を結ぶ
大事な通り道なんだけど―」
松婆
「今は見ての通り
橋が上げられちまってるんだよ」
松婆
「何か都の方であったのかねぇ?」


松婆
「あの大跳ね橋が元に戻れば
客足も戻ってくるんだけどねぇ」
松婆
「…これじゃおまんまの食い上げだよ」
松婆
「じいさんが死んじまった後
私が一人で切り盛りしてきたけど―」
松婆
「もう店じまいかねぇ…」

(頭突き)
松婆
「こ…腰に来るねぇ!」


茶屋の客
「よぉ犬っコロ!
お前も都へ行きたいのか?」
茶屋の客
「…だが都への大跳ね橋があの通りで
向こうへは渡れないぜ」
茶屋の客
「関所番の連中も橋が上がったワケを
知らないようだし―」
茶屋の客
「…こりゃやっぱり何かキナ臭いぜ」


茶屋の客
「何だい犬っコロ……
オレの話が分かるのか?」
茶屋の客
「こいつは人づてに
聞いた話なんだけどよ―」
茶屋の客
「橋を渡った先にある都西安京じゃ
原因不明の病が流行ってるってんだよ」
茶屋の客
「オレも普段はそんな与太話
信じないんだけどよ」
茶屋の客
「…でもその話が出始めた頃と
橋の上がった時期―」
茶屋の客
「この二つの時期が
ピタリと合うんだなぁコレが!」
茶屋の客
「もしもその話が本当なら…
慌ててこの関所を越える必要もねぇや」

(頭突き)
茶屋の客
「あ痛ッ!」


(井戸を調べる)
イッスン
「そこの茶屋で
使ってる古井戸みてェだな」
イッスン
「ここから水を汲み上げて
商売してるのかァ…」


(地蔵を調べる)
イッスン
「ずいぶん古ぼけた
お地蔵サンがあらァ」
イッスン
「いったいどれくらいの
旅人を見守ってきたんだろうなァ」


行商人
「う〜ん困ったもんだよ…」
行商人
「急に大跳ね橋を上げられて
都へ帰れなくなっちゃったんだ」
行商人
「何でも女王ヒミコさま
都への立ち入りを禁止したとか…」
行商人
「でも何だって急に
そんな御触れが出されたんだい?」
行商人
「…ともかく都へ帰れないなら
ここで商売をするしかないよ」
行商人
「ワン子…お前
お使いを頼まれたりしてないかい?」


(墓を調べる)
イッスン
「この関所で力尽きて
おっ死んじまった旅人の墓だぜェ…」
イッスン
「可哀想によォ…
手ェ合わせて冥福を祈ろうやァ」


(鳥の像を調べる)
イッスン
「こいつァずいぶんと
立派な像じゃねェか」
イッスン
「どうやら鳥を表しているようだぜェ
…今にも飛び立ちそうな迫力があらァ」


(看板を調べる)
『 「大跳ね橋」 』
イッスン
都西安京へ行くには
この大跳ね橋を渡るんだけど―」
イッスン
「…見ての通り
橋が上げられちまってンなァ…」


兵士
「フガッ!?」
兵士
「…ここはこのナカツクニで
最も栄えた都西安京への関所なんだな」
兵士
「この大跳ね橋だけが都へ行ける
唯一の道だども―」
兵士
「今は誰一人通すわけには
いかないんだな」
兵士
「…女王ヒミコさまの御触れは
絶対なんだな!」
兵士
「それにしても…この関所のお守り
火の鳥像なんだども…」
兵士
「妖怪を追い払う退魔の炎
その身に宿していたのに―」
兵士
「ある日突然消えちまっただよ」
兵士
「お陰で夜は真っ暗で妖怪が
寄って来ねぇかとビクビクなんだな!」
兵士
「絶対消えない退魔の炎が消えるなんて
…あの噂は本当だったんだな!」


兵士
「フガッ!?」
兵士
「な…何だ
あの噂話を知らないだか?」
兵士
「ホレ…最近急にデッカいタタリ場が
國中に広がっただろ?」
兵士
例の日が近付いて来た時にあんな事が
起きたから…みんな大騒ぎしてるだよ」
兵士
「例の日ってのは
年に一度の神木祭りの日の事で―」
兵士
「しかも今年はあの怪物退治から
丁度百年目の祭りになるんだな」
兵士
「だ…だからみんな
百年目のタタリって噂してるんだな!」


兵士
「フガッ!?」
兵士
「都へは誰一人通すわけには
いかないんだな」
兵士
「…女王ヒミコさまの御触れは
絶対なんだな!」
兵士
火の鳥像退魔の炎は消えちまうし
あんな噂は流れてるし―」
兵士
「こんな時だからこそオラぁ
この関所を死守するんだな!」
兵士
「…ところでお前
あの噂を知ってるだか?」

(あの噂を… 知らない)
兵士
「ホレ…最近急にデッカいタタリ場が
國中に広がっただろ?」
兵士
例の日が近付いて来た時にあんな事が
起きたから…みんな大騒ぎしてるだよ」
兵士
「例の日ってのは
年に一度の神木祭りの日の事で―」
兵士
「しかも今年はあの怪物退治から
丁度百年目の祭りになるんだな」
兵士
「だ…だからみんな
百年目のタタリって噂してるんだな!」
兵士
「まぁ…その噂を流しているのは
オラだども…」
(あの噂を… 聞き飽きた)
兵士
「そうか…」
兵士
「オラももう
この噂を誰に話したか覚えてないだよ」













(頭突き)
兵士
「フガッ!?
も…もうご飯の時間だか!?」


ヨイチ
「よう! ワンちゃん
ショボくれた顔してどうしたい?」
ヨイチ
「…そんな顔じゃ当たる八卦も
当たらなくなっちまうぜ!」
ヨイチ
「俺は都の警備隊随一の弓の名手
ヨイチってんだ!」
『 当たり屋 ヨイチ 』
イッスン
「フェ〜ッ確かに大した大弓だぜェ!」
ヨイチ
「何だ
もう一人お客さんがいたのかい?」
ヨイチ
「…この大弓は俺の相棒で
天下一の強弓金丸ってんだ」
ヨイチ
「関所の番ってのも結構退屈で…
毎日弓の練習をしてるのよ」
ヨイチ
「まぁよ〜く見てな
矢の飛んで行く先を!」
(ヨイチの矢が対岸の大砲筒の中に入る)
イッスン
「大当たりィ!」
ヨイチ
「どうだい? 俺と金丸が組んだら
どんな的にも大当たりよ!」
ヨイチ
「お近付きの印に…これでも食って
ゆっくりして行きな!」
(リンゴをくれる)


ヨイチ
「どうしたいワンちゃん
この関所を渡って都へ行きてぇのか?」
ヨイチ
「…それについちゃ
実は俺たちも困ってんのさ」
ヨイチ
「関所の番をしていたら突然
都への立ち入りを禁ずる御触れが出て―」
ヨイチ
「向こう岸に見える大跳ね橋
上げられちまったのよ」
ヨイチ
「…おまけに向こう岸の詰め所にゃ
誰もいなくなっちまってなぁ」
ヨイチ
「いつもは火矢を射て合図すりゃ
橋を下ろしてもらえる
んだけど―」
ヨイチ
「今矢を射たところで
都の連中が気付くかどうか…?」
ヨイチ
聖なる炎を宿していた火の鳥像の火も
突然消えちまって火ダネもねぇし―」
ヨイチ
「…まったく都合の悪い事ってのは
重なるモンだい」
ヨイチ
「ヘッへ…まぁ俺は暫く羽を伸ばせて
好都合だけどなぁ!」
ヨイチ
「…ホレワンちゃんも
これ食ってゆっくりして行きな!」


ヨイチ
「見ての通り大跳ね橋が上がっちまって
対岸へ渡るのは無理だぜ」
ヨイチ
火矢を射て合図すりゃ橋を
下ろしてもらえる
かも知れねえが―」
ヨイチ
聖なる炎を宿していた火の鳥像の火が
突然消えちまって火ダネもなし…」
ヨイチ
「ヘッへ…まぁ俺は暫く羽を伸ばせて
好都合だけどなぁ!」
ヨイチ
「…ホレワンちゃんも
これでも食ってゆっくりして行きな!」

(頭突き)
ヨイチ
「おっほォ
ガッツあるねぇワンちゃん!」


(火の鳥像を調べる)
イッスン
「火の鳥像かァ…」
イッスン
「確かにこの像に火が灯ったら
なかなか圧巻だろうなァ」