(実を切り落とすと村が蘇る)
イッスン
「こりゃすげェや
無くなってた村が蘇ったァ!」
イッスン
「サクヤの姉ちゃんが
本当に村を守ってくれてたんだなァ…」
イッスン
「そんな女の乳をまさぐっちまうなんて
オイラぁ…」
イッスン
「オイラぁ…」
イッスン
「プフフフフ!」
イッスン
「…でも村が無事かどうかは
まだ分からねェ」
イッスン
「何やらとんでもねェ怪物が
現れたみたいだし…」
イッスン
「ともかく
村の様子を見に行こうぜェ!」


(ご神木を調べる)
イッスン
「この大木は神木村の守護神木さァ」
イッスン
「妖怪が増えてきてからは
サクヤの姉ちゃん元気が無くてよォ…」
イッスン
「昔はこんな枯れ木じゃ
なかったんだけどなァ」


(石碑を調べる)
イッスン
「これは旅人の道しるべになる
石碑だなァ」
イッスン
「…でも今はこんなものを
調べてる場合じゃないぜェ!」


(虚無僧を調べる)
イッスン
「…何だいこりゃ?」
イッスン
「こんな所に石像なんてあったっけェ?」
イッスン
「まぁいいや…
サッサと人間を探そうぜェ!」


(やぐらに登る)
イッスン
「何だか嫌な雰囲気が
漂ってやがんなァ…」
イッスン
「この神木村は天下の景勝地と謳われた
名所なんだぜェ?」
イッスン
「ふもとの村は
どうなってるんだろうなァ…」


(看板を調べる)
イッスン
「呑気に看板なんか
読んでる場合じゃないぜェ!」


(家の中を調べる)
イッスン
「おいおいこんな所を
ゴソゴソしてる場合じゃないってェ!」


(人間を調べる)
イッスン
「こっちもだァ…」
イッスン
「石みたいに固まって
まるで動かないぜェ」
(唸り声が響く)
イッスン
「ま…またかよォ!?」
イッスン
「小さい妖怪なら方々で見るけど―」
イッスン
「あんな唸り声は
聞いた事がねェや」
イッスン
「は…早くまともな人間を探そうぜェ!」


(人間に頭突きをする)
「オ…オイオイ
イキナリ何やってんだよォ!?」


(二人目を調べる)
イッスン
「ダメだァ…
ピクリとも動かねェや」
イッスン
「昼間はみんな
普通に生活してたのによォ!」
イッスン
「…アマ公
やっぱりこいつは普通じゃねェ」
イッスン
「村が復活してからも
空が真っ暗ってのはどういう事だィ?」
イッスン
「まさか…村の外まで真っ暗闇なんじゃ
ねぇだろうなァ!?」
イッスン
「どこか見晴らしのいい場所へ上がって
辺りの様子を調べてみようぜェ!」


(しばらく放置)
イッスン
「どうやら村中が
普通じゃなくなってるようだなァ」
イッスン
「どこか見晴らしのいい場所へ上がって
辺りの様子を調べてみようぜェ!」

(事前にやぐらに登っている・放置二回目)
イッスン
「ホレ…さっき行った
あの高台のやぐらだよォ!」


(空に丸を書くと)
イッスン
「オイオイ…まさかお天道サマでも
描こうってのかィ?」
イッスン
「…そりゃいくら大神サマでも
無茶ってモンだぜェ!」


(やぐらに登る)
イッスン
「やっぱりダメだァ…
イッスン
「空のお天道サマも消えちまって―」
イッスン
「地平線の向こうまで真っ暗だァ」
イッスン
「村の皆も一人残らず
動かなくなっちまってるし―」
イッスン
「やっぱり得体の知れない怪物の
呪いかよォ?」
イッスン
「ま…まさか永遠にこのままってんじゃ
ないよなァ?」
イッスン
「せめてまァるいお天道サマ
照らしてくれりゃよォ…」
イッスン
空にクルリと丸を描いて
お天道サマの出来上がりィ! なんて…」
イッスン
「やっぱり如何な大神サマでも
無理な相談だよなァ」
イッスン
「誰か他の筆神サマを探すか
それとも―」
イッスン
お前自身に最初からそんな力が
備わってる
なら話は別だけどよォ」
(事前に空に丸を書いていると)
イッスン
「アレ? そう言えばお前
さっき空に丸を描いていたよなァ?」
イッスン
「もしかして自分の筆業
隠してるんじゃねぇのかィ!?」


(成功)
イッスン
「ななな…何だとォ!?」
イッスン
「そ…そうかィ
お前の名前はアマテラス…!」
イッスン
天照って言やァ太陽神の呼び名だァ」
イッスン
「太陽の筆業光明だけは
失うハズがねェや」
イッスン
「その力さえありゃ
夜を昼に変えるのも思いのまま…」
イッスン
「…まったく大したモンだぜェ
大神サマってのはよォ!」
イッスン
「"流るる筆は五箇のしらべが如く"」
イッスン
「…これは
オイラのじじィが詠んだ句で―」
イッスン
「優れた絵師の業はまるで楽器のように
雅やかだっていみさァ」
イッスン
「その句にちなんでお前のその業―」
イッスン
筆しらべと呼ばせてもらうぜェ!」
イッスン
「…その筆しらべで
見事お天道サマも昇った事だし―」
イッスン
「さァアマ公
さっそく村へ戻ってみようぜェ!」
イッスン
「みんなが無事か気になるし…
それに―」
(失敗)
イッスン
「何だい何だい…まさか
お天道サマを描こうってのかィ?」
イッスン
「…そんな大それた事
出来るのかよォ!?」


(失敗二回目)
イッスン
「ダメだァ諦めようぜェ」
イッスン
「幾ら空に向かって―」
イッスン
綺麗な丸をクルッと一筆
描いても…」
イッスン
お天道サマを描き出すなんて
無茶な話だィ」

















???
「何じゃお主は!?」
『 長老 ミカン爺 』
ミカン爺
「こ…これは白いオオカミ!?」
ミカン爺
「…まさかあのイザナギさまと共に戦い
恐ろしい怪物を退治したという―」
ミカン爺
「伝説の白いオオカミ白野威さま!
ミカン爺
「いや…」
ミカン爺
「そんなハズはないわい
あの伝説は百年も昔の話じゃ」
ミカン爺
「しかしそれにしてもよく似ておる…
白野威さまの像にソックリじゃ」
ミカン爺
「…と思ったが白野威さまにしては
ちょっとトボけておるかのう」
(戦闘体勢を取るアマテラス)
ミカン爺
「なな…何じゃ何じゃ!?
急に唸り声なんぞ上げおって…」
ミカン爺
「ワシの悪口が分かったのか?」
ミカン爺
「じゃがトボけた顔を
トボけてると言って何が悪い!」
ミカン爺の背後に緑天邪鬼が三匹出現)
ミカン爺
「…ハテ?
急に背筋が寒くなってきたぞい!?」
イッスン
「…良く見なァアマ公」
イッスン
「あれが今この國中に溢れている
妖怪どもだァ」
イッスン
「ああやって人間から姿を隠し
村に入り込んで悪さをするのさァ」
イッスン
「まぁ見てなィ!
ここはオイラが名刀電光丸で―」
(飛び掛ってきた緑天邪鬼をミカン爺で吹っ飛ばし、戦闘。戦闘終了後泉が復活し幸玉を取得)
イッスン
「お…お前キレると
結構アグレッシブになるなァ」
イッスン
「それよりアマ公いま都合よく
幸玉を手に入れたじゃねェか!」
イッスン
「ホレ…妖怪どもを退治した途端
枯れた泉に水が戻っただろォ?」
イッスン
「…あれは妖怪どもに抑え込まれていた
土地の神様の力が復活したからさァ」
イッスン
「人間たちはそれを神の力の降臨…
神降ろしなんて呼んでるぜェ」
イッスン
「…ともかくああやってキレイな自然が
蘇れば蘇るほど―」
イッスン
「大神サマであるお前は力の源である
幸玉を得られるってワケだァ!」
イッスン
「今時神サマを信じる奴は少ないから
お前も調子が出ないだろうけど―」
イッスン
「幸せ一杯になれば
いつかは全盛の力を取り戻せらァ!」
イッスン
「…それにしても妖怪どもめ
ここ最近急に増えてきやがったぜェ」
イッスン
「お前が放り投げた
あのミカンじいさんも―」
イッスン
「お前のことただのオオカミにしか
見えなかったみたいだし…」
イッスン
「人間には見る事が出来ないほど
神サマの力は弱まってるんだなァ…」
イッスン
ブツブツ…
イッスン
「…ん?」
イッスン
「と…ともかく村の中なら
オイラが案内するぜェ」
イッスン
「旅は道連れ二人連れ―」
イッスン
「楽しく行こうや毛むくじゃらァ!」


ミカン爺
「う〜んムニャムニャ…」
ミカン爺
「白野威さま…ご無体な…」

(頭突き)
ミカン爺
「ンガッ!」
イッスン
「お…おい無茶すんなって!」


虚無僧
「ムムムムム感じる…感じるぞ
ここは不吉な妖気に満ちておる!」
虚無僧
「良く目を凝らして見るがいい
ホレお主の後ろに…」
(妖怪と戦闘)
虚無僧
「普通の人間には見えぬ戦い
ワシには見えたぞ!」
虚無僧
「戦いにかかった時間は…
ズバリ○○秒だ!」
(時間が一定の値だと)
虚無僧
「フム…
中々良い戦いを見せてもらった」
虚無僧
「仏の道を目指す私だが
お主には何か違った神の力を感じる…」
虚無僧
「それもまた真の道なり」


虚無僧
「妖気は晴れたものの…未だに
この村には生気がないわい」
虚無僧
「ご神木の根差す大地に
力が漲っておらんのだ…」

(頭突き)
虚無僧
「こ…これこれ!」


サザンカ
「アラ白いオオカミ!?」
サザンカ
「ここにあった大神白野威さまの像が
なくなってるんだけど―」
サザンカ
「あんたその像にソックリよ?」
サザンカ
「…まさか像が動き始めたなんて事は
ないわよねぇ」
ツバキ
「お姉ちゃん…このワン子
体に変なモノくっ付けてるよ?」
サザンカ
「この子はもう…見えもしないのに
またそんな嘘を!」


サザンカ
「この間もここで光の扉を
見ただなんてデタラメ言って…」
ツバキ
「ホントだもん!
ツバキ
「この祠の奥に
光の扉があったんだもん!」


サザンカ
「光の扉なんてどこにもないじゃない?」
ツバキ
「ホントだもん!
ツバキ
「この祠の奥に
光の扉があったんだもん!」
ツバキ
「ビ…ビェ〜ン!」

(サザンカに頭突き)
サザンカ
「何なのこのオオカミは!?」
ツバキ
「ビェ〜ン!!」

(ツバキに頭突き)
ツバキ
「ビェ〜ン!!」
サザンカ
「ち…ちょっと何すんのよ!」


(イザナギ像を調べる)
イッスン
「…こっちがオイラの知ってる
村の守護像イザナギ像だよォ」
イッスン
「白野威像より奥に祀ってるのは
崇敬の念を表す村の風習さァ」
イッスン
「それにしてもこの村にもう一つ
巨大なイザナギ像があったとはなァ…」


ムシカイの母ちゃん
「まったく…近頃は
妖怪だか野良犬だか知らねえけど―」
ムシカイの母ちゃん
「畑を荒らす奴が多くて
困っちまうだよ」
ムシカイの母ちゃん
△ボタンで穴を掘るなんて…」
ムシカイの母ちゃん
「今度見つけたら
正義のゲンコツを食らわすだぁよ!」


ムシカイの母ちゃん
「まさかおめえも腹が減って
こんな人里まで来たんじゃねえべな?」
ムシカイの母ちゃん
「ま…△ボタンで穴を掘るような
悪さをしなきゃ何も言わねえだよ」


(穴掘り後)
ムシカイの母ちゃん
「オラァのゲンコツはそらぁ痛てえぞ」
ムシカイの母ちゃん
「でもゲンコツだけで許すあたりに
オラァの優しさが見え隠れしてるべ?」

(頭突き)
ムシカイの母ちゃん
「おおっとォ!」


ムシカイ
「お? …何だこいつ
オオカミのくせに真っ白いぞ?」
ムシカイ
「何か弱っちそうなヤツだなあ…」
ムシカイ
「お前オイラの犬のハヤブサ
勝てるか?」
ムシカイ
「ハヤブサは
オイラの母ちゃんが番をしてる畑で―」
ムシカイ
「母ちゃんの攻撃をかわしながら
大根を連続9本も掘り起こしたんだ!」
ムシカイ
「あの畑には全部で10本の大根が
埋ってるけど―」
ムシカイ
「ハヤブサはその大根10本全部掘り
狙ってるんだぜ」


ムシカイ
「母ちゃんの畑の大根を
連続で全部掘り起こせるか?」
ムシカイ
「…もちろん母ちゃんのゲンコツ攻撃を
避けながら
だからな」
ムシカイ
「それが出来りゃ
ハヤブサ以上と認めてもいいぜ!」
イッスン
「あ…あの岩のようなゲンコツを
避けながらだとォ!?」
イッスン
「そいつは確かに身の毛が弥立つが―」
イッスン
「こっちにだってズバッと一筆
天下の筆しらべがついてらァ!」

(頭突き)
ムシカイ
「うわっ何だこいつ!?」


(10本目の大根を銜えてムシカイの所へ行く)
『 変な形の大根を渡した 』
ムシカイ
「お お お…お前!!」
ムシカイ
「これは…オイラと愛犬ハヤブサが
追い求めた変な形の大根!?」
ムシカイ
「そんなモンを掘り起こしたって事は―」
ムシカイ
「お前ハヤブサの記録を破って
大根10本全部掘りを達成したのか!?」
ムシカイ
「く…くっそ〜!」
ムシカイ
「……」
ムシカイ
「…いや
負けは素直に認めよう…」
ムシカイ
「むしろ挑戦出来る目標が出来て
スガスガしい気分だぜ」


ムシカイ
「新穴掘り王シロ…」
ムシカイ
「お前の名前はこの神木村に
永遠に残るだろう」

(頭突き・10本掘り達成後)
ムシカイ
「うわっ
さすが新穴掘り王の踏み込みだあ!」


ムシカイ
「おっ新穴掘り王シロ!」
ムシカイ
「お前が偉業を成し遂げてから
母ちゃんの奴ピリピリさ」
ムシカイ
「…でもオイラのハヤブサは
挑戦をやめないぜ!」


ムシカイ
「世の中にはもっとすげぇ
穴掘りの達人がいるかもな…」
ムシカイ
「こりゃあんなオニババ母ちゃんには
負けてられねぇや!」


(10本連続掘り達成後)
ムシカイの母ちゃん
「おめえのお陰でバカ息子のムシカイが
また調子に乗るだあよ」
ムシカイの母ちゃん
「…だけどオラァも
このゲンコツいっこで頑張るだぁよ!」


ミカン婆
「おや白いオオカミとは
珍しいねえ」
ミカン婆
「こんな人里まで
山から遊びに来たのかい?」
ミカン婆
「…でも最近じゃ人を襲う妖怪も
ポツポツ増えて来たって話だからねえ」
ミカン婆
「お前も気を付けるんだよ」
イッスン
「何言ってんだィ婆さん
コイツはあの白野威の生き帰りさァ」
イッスン
「このオイラと組んだら
妖怪どもなんざ物の数じゃねェや!」
ミカン婆
「あれイッスンや
今日はオオカミに乗ってお散歩かね?」
ミカン婆
「…確かに白野威さまにソックリだよ
鼻の頭が黒いところなんか特にねえ」
ミカン婆
「ハァ それにしても
ブツブツブツ…」


ミカン婆
「おや…まだこのババの独り言を
聞いてくれるのかい?」
ミカン婆
「いやねえ…こうして一生懸命
お洗濯をしてるんだけども―」
ミカン婆
「洗濯物を乾かそうにもホレ
物干し竿がどこかにいっちまってさね」
ミカン婆
「どうしたもんか困ってるんだよ」


ミカン婆
「物干し竿
どこへ行っちまったんだろうねえ」
ミカン婆
「あったもんが無くなると
ホントに不便だよ」
イッスン
「……」
イッスン
あるはずのものが無いかァ」
イッスン
「何とかしてやれるんじゃねェか?
大神さんよォ」

(頭突き)
ミカン婆
「おやおや元気な子だねえ!」


(物干し竿を直す)
ミカン婆
「おやまあ何だいこれは!?」
ミカン婆
「いつの間にか新しい物干し竿が
掛かってるじゃないかい!」
ミカン婆
「神さまが天から授けてくれたのかねえ
…有難い事だよ」
ミカン婆
「それじゃさっそく
洗濯物を干そうかねえ」


ミカン婆
「さて洗濯物を干したはいいけど…」
ミカン婆
「最近は妖怪に嫌気が差したのか
お天道さまも引っ込みがちでさね」
ミカン婆
もっとこの近くで照ってくれたら
洗濯物の乾きも早い
んだけどねえ…」


ミカン婆
「お天道さまがもっと近くに出れば
洗濯物が早く乾く
のにねえ…」
イッスン
…お天道サマかい」
イッスン
「アレの出番だなァアレのよォ!」


(光明を使う)
ミカン婆
「あれまあ!?」
ミカン婆
「どうしたんだい
お天道さまが急にこんな近くに…」
ミカン婆
「洗濯物もアッというまに
乾いちまったじゃないかい?」
ミカン婆
「本当に不思議な事もあるもんだよ…」
ミカン婆
「そうだ今夜はお天道さまに捧げる
桜餅でも作ろうかねえ?」
ミカン婆
「シロ…お前も食べたかったら
夜になってから家においで」
ミカン婆
「あたしの作る桜餅は
ホッペタが落ちるほどおいしいよ!」


ミカン婆
「慌てなくても
桜餅はお前の分も作ってあげるよ」
ミカン婆
「夜になったら家においで」


クシナダ
「あらオオカミさんこんにちは
…お名前は何て言うの?」
クシナダ
「私はクシナダよろしくネ」
『 酒職人 クシナダ 』
イッスン
「よォ姉ちゃん
今日も草いじりに精が出るなァ!」
クシナダ
「まあイッスンちゃん
あなたも一緒だったの?」
クシナダ
「これはお酒を造るのに必要な
お米さんを育てているところよ」
クシナダ
「でも稲刈りは
私一人じゃ大変なの…」
クシナダ
「今年もスサノオ
手伝ってもらおうかなあ?」
クシナダ
「ワンちゃん…あなたを見てると
ついお話したくなっちゃうわ」
イッスン
「何だいアマ公
早速気に入られたじゃねェか!」
イッスン
「…まあ人間の中にはこんな風に
話しかけてくる奴もいるから―」
イッスン
「お前も二度三度と人の話に
耳を傾けてみた方がいい
ぜェ」
イッスン
「お前神サマだから姉ちゃんの頭の上に
三角印が出たのが見えただろォ?」
イッスン
「もしもそれが見えたら…そいつには
まだ話したいことがある
って合図さァ」
イッスン
「人間の話も
たまには役に立つ時があるから―」
イッスン
「気が向いたら
独り言に付き合ってやりなィ!」


クシナダ
「スサノオっていうのは
この村に住むちょっと変わった人で―」
クシナダ
「大きな剣を背負って
いつも鍛錬に励んでいるの」
クシナダ
「…なんでもあの伝説の英雄イザナギの
ご子孫さんなんですって」
クシナダ
「お酒も大好きで
うちにもよく買いに来るわ」


クシナダ
「スサノオにも挨拶してあげてね」
クシナダ
「いつも一人でいるから
お友達になれるかもよ?」

(頭突き)
クシナダ
「キャッ びっくりした!」


(酒店前右を調べる)
イッスン
「店番ならいないぜェ」
イッスン
「クシナダの姉ちゃん毎日野良仕事に
精を出してるからなァ」

(酒店前左を調べる)
イッスン
「…何だいお前
酒が飲みたいのかよォ?」


(水車を調べる)
イッスン
「ああ…この水車なら
大分前から壊れてるのさァ」
イッスン
壊れたものを直すか…」
イッスン
「何とかしてやれるんじゃねェか?
大神サンよォ」


(スサノオの家の前に近付くとイビキが聞こえる)
イッスン
「…相変わらずデカいイビキだぜェ」
イッスン
「この家に住んでるのが…自分が
イザナギの子孫だ
って吹き回ってる―」
イッスン
スサノオって
胡散臭いおっさんの家さァ」
イッスン
「この辺じゃ
取りあえず名前だけは有名なんだが―」
イッスン
「伝説の勇者の子孫にしちゃ
寝てばっかで怪しい奴だィ」


(剣を調べる)
イッスン
「これ…鍛錬に使う剣かァ?」
イッスン
「錆びちまってるし…
使い込まれた跡は全然ねェや」


(岩を調べる)
イッスン
「鍛錬には丁度いい岩のようだけど…」
イッスン
「本気で打ち込まれた跡は
一つもないぜェ」


(看板を調べる)
『 「長老の家」 』
イッスン
「ここは村の名物ジジイ
ミカン爺の家だぜェ」

『 「穴掘り上等! ハヤブサの家」 』
イッスン
「…あのムシカイの字だぜェこりゃ」

『 「クシナダ酒店」 』
イッスン
「ここの酒は絶品って噂で
都から買いに来る客もいるのさァ」

『 「天下無双の太剣士 スサノオの家」 』
イッスン
「…字ィ間違ってるぜェ」


(家の中を調べる・長老の家)
イッスン
「食えそうなモンはないぜェ」

イッスン
「あんまり鼻を近付けて
火傷すんなよォ?」


(家の中を調べる・ムシカイの家)
イッスン
「待て待てつまみ食いなんかしたら
母ちゃんの鉄拳制裁が来るぜェ!?」


(家の中を調べる・クシナダ酒店)
イッスン
「酒を熟成貯蔵してる樽だなァ」
イッスン
「う〜ん…いい香りがすらァ」


イッスン
「ほ…ほのかな残り香がするぜェ」


(家の中を調べる・水車小屋)
イッスン
「米をついて精米するための
つき臼だぜェ」
イッスン
「水車が壊れてちゃ動かないわなァ…」


(家の中を調べる・スサノオの家)
イッスン
「クシナダの姉ちゃんの絵が
飾ってあらァ」
イッスン
「…あのオッサン
本当に真面目に鍛錬してんのかよォ?」


イッスン
「…オイ」
イッスン
「この瓶の下から
イビキが聞こえて来ねェか?」


スサノオ
「グオ〜ッ グオ〜ッ」
スサノオ
「我こそは…モガフガ…」


スサノオ
「グオ〜ッ グオ〜ッ」
スサノオ
「クシナダちゃん…
我と一緒に…ムニャムニャ」
イッスン
「…ダメだなこいつァ
まるで起きそうもねェや」

(頭突き)
スサノオ
「モガッ!」
スサノオ
「…スピ〜」
イッスン
「…これでも起きねぇとは
大した奴だァ」
イッスン
「しばらく放っておいて
他を回ろうぜェ!」


(村入り口の大岩を調べる)
イッスン
「こんなデッカい岩
一体誰が置いたんだァ?」
イッスン
「村の外に出る道が
塞がっちまってらァ…」
イッスン
「これじゃお前の図体が通れる隙間は
なさそうだぜェ」
イッスン
「いま村から出るのも
安全かどうか分からないけどなァ」

(大岩に頭突き)
イッスン
「やめとけってェ
アタマの方が割れちまうよォ!」


行商人
「うんとこしょ…どっこいしょ!」
行商人
「おかしいなぁこの邪魔な大岩を
どかしたいんだけど―」
行商人
「肩がズッシリ重くて
思うように力が入らないよ」
行商人
「…何かヘンな物に憑かれたのかなぁ?」
(赤天邪鬼が出現、戦闘)
行商人
「ハァ〜何だかスッカリ
体が軽くなったよ!」
行商人
「…それでもやっぱりこの大岩
ビクともしないなぁ」
行商人
「外に出る唯一の道を
一体誰が塞いじまったんだい!?」
行商人
「これじゃ
都に帰る事が出来やしないよ」
行商人
「…そうだワン子
お前この村で飼われてるんだろ?」
行商人
「だったらスサノオとかいう男を
連れてきておくれよ」
行商人
「…何でも伝説の英雄イザナギの
子孫だっていうじゃないか」
行商人
「そいつならどうにかして
岩をどかしてくれるハズだよ!」
イッスン
「おかしいなァ…」
「こんなところに
大岩なんてなかったのによォ」


行商人
「ワン子も外に出たいのかい?」
行商人
「…だったらスサノオとかいう男を
連れてきておくれよ!」

(頭突き)
行商人
「何だい邪魔しないでおくれよ!」

(大岩に頭突き)
イッスン
「やめとけってェ
アタマの方が割れちまうよォ!」
イッスン
「…取り敢えずスサノオを
連れて来てみようぜェ」


スサノオ
「グオ〜ッ グオ〜ッ」
スサノオ
「我こそは…モガフガ…」


スサノオ
「グオ〜ッ グオ〜ッ」
スサノオ
「クシナダちゃん…
我と一緒に…ムニャムニャ」
イッスン
「…おいコイツ叩き起こしちまおうぜェ」

(頭突きもしくは一閃)
スサノオ
「ガフッ!」
スサノオ
「…んん?」
スサノオ
「いや〜良く寝た!」
スサノオ
「瞑想にふけろうと地下にこもったら
そのまま眠ってしまったようだわ!」
スサノオ
「…ん? 何だお前は」
スサノオ
「古今無双の大剣士
スサノオさまに何用だ!?」
『 大剣士 スサノオ 』
スサノオ
「まさか畜生までもが
我の噂を聞きつけてやって来るとは…」
スサノオ
「だがな我は弟子など取らんぞ」
スサノオ
「さあポチ
サッサと山へ帰って猿と戯れておれ!」
スサノオ
「まったく…無礼な犬っコロめ
我の瞑想を邪魔しおって…」
イッスン
「やいトウヘンボク!
グズグズしねェで一緒に来なァ!」
スサノオ
「ムウッ? …お前は金玉虫!
また我の家に入り込んだのか!?」
イッスン
「そ…その名前でオイラを呼ぶなと
言っただろォ!?」
イッスン
「アマ公いいからコイツを
連れて行こうぜェ!」
(スサノオを背に乗せるアマテラス)
スサノオ
「…何をする!?」
スサノオ
「や…やめんか
こんなこっ恥ずかしい真似を!」


クシナダ
「あらスサノオこんにちは」
クシナダ
「ずいぶんワンちゃんと仲良しなのね」
スサノオ
「ウ…ウム…」

ミカン婆
「おやおやスサノオ
面白い遊びを思い付いたもんだねえ」
ミカン婆
「剣の修行はいいのかい?」

ムシカイ
「…スサノオ
相変わらずヘンな事してんなぁ」
ムシカイ
「それも修行のひとつなのか?」

ムシカイの母ちゃん
「スサノオあんたオラァの畑を
ほじくり返したりしてねえべな?」
ムシカイの母ちゃん
「悪さしたら
オラァのゲンコツを食らわすだぁよ!」

虚無僧
「こ…これこれオオカミを
粗末にするものではありませぬぞ?」

ミカン爺
「スサノオ
まっ昼間から何の真似じゃ?」
ミカン爺
「そんなに暇なら
ワシの用事を手伝わんか!」

サザンカ
「おじさん……何やってるの?」
ツバキ
「ビ…ビェ〜ン!」

(スサノオをイザナギ窟に連れて行く)
スサノオ
「ここは…我が祖先イザナギを
祀った祠ではないか」
スサノオ
「ムッ!?
崩れていた像が直っておるぞ?」
スサノオ
「…いずれ我の像を隣に並べなくてはな
ワッハッハッハ!」
イッスン
「…このオッサンイザナギ窟に
来たことがあるのかァ?」


(スサノオを行商人の所へ連れて行く)
スサノオ
「まったくこの犬っコロめ!」
スサノオ
「こんな所へ連れて来て
我と決闘しようとでも言うのか!?」
スサノオ
「斯くなる上は我が愛剣闘片撲で―」
スサノオ
「一刀のもとに両断してくれるわ!」
行商人
「ちょ…ちょっと待ってくれよ」
行商人
「あんたがあのスサノオなのかい?」
スサノオ
「ムッ…如何にも我こそは
古今無双の大剣士スサノオだが…」
スサノオ
「男と男の真剣勝負に口を挟むな!」
行商人
「そんな事より頼みがあるんだよ」
行商人
「実はこの大岩に道を塞がれて
困っているんだ」
行商人
「あんた…何とかしてくれよ!」
スサノオ
「何だと!?」
スサノオ
「……」
行商人
「頼むよ! …あんたあのイザナギの
子孫だっていうじゃないか」
行商人
「なんかすごい技でドカーンと…
出来るだろう?」
スサノオ
「ウ…ウム」
スサノオ
「ま…まあ出来なくもないが…」
行商人
「本当かい? 助かった!」
行商人
「じゃあさっそく―」
スサノオ
「ま…待て!」
スサノオ
「これほどの大岩
さすがの我でも骨が折れるわ」
スサノオ
「剣に宿す闘気を高めるため
精神統一が必要だな」
スサノオ
「よし! では鍛錬場にて気を練るゆえ
暫し待っておれ!」
イッスン
「ヘッどうだかなァ」
イッスン
「あのオッサンがまともに鍛錬
してるのなんて見たことないぜェ?」


行商人
「あの男…本当に大丈夫かね?」
行商人
「どっちにしても
ここで待つしかないしなぁ」

(頭突き)
行商人
「そ…そんな事しても
何も落とさないぞ!」


スサノオ
「何とかするとは言ったものの…」
スサノオ
「いくら伝説の血筋でも
あんな岩などとても無理だ」
スサノオ
「…ムッ?」
スサノオ
「まったく!
こんな時に酒は切れるし…」
スサノオ
「やめだやめだ」
スサノオ
「今日はもうおしまい
鍛錬は明日からだ!」

スサノオ
「酒がないから気分が乗らん…
鍛錬は明日からだ!」
スサノオ
「“明日出来ることは明日やれ”」
スサノオ
「それがこのスサノオの流儀よ
ワッハッハッハ!」
イッスン
「酒だとォこの野郎…」
イッスン
「…酒と言やァ
あの娘が造ってるけどよォ」

(頭突き)
スサノオ
「無駄だ我は動かんぞ!」


クシナダ
「あら? …そう言えば私
大事な事を忘れちゃってたわ」
クシナダ
「お酒を造るのに水車小屋で精米を
しなくちゃいけないんだけど―」
クシナダ
「この間妖怪さんのいたずらで
水車を壊されちゃったの…」
クシナダ
「あのままじゃお酒の仕込みも
出来ないし困っちゃったなぁ」
イッスン
「…そりゃ気の毒によォ」
クシナダ
「せっかく妖怪さんに新酒
"雷撃酒"を味見させてあげたのに―」
クシナダ
「夜中に水車を壊したり畑を荒らしたり
大騒ぎするんだもの」
イッスン
「よ…妖怪にそんなモノ飲ませて
酔っ払わせんなィ!」
イッスン
「…まったくこの姉ちゃんはよォ」
イッスン
「ともかく
壊れたものを直すかァ…」
イッスン
「それくらいお前の筆でチョチョイと…
なァ?」


クシナダ
「妖怪さんに水車を壊されちゃって…
このままじゃお酒の仕込みが出来ないわ」
クシナダ
「もう妖怪さんには
お酒を飲ませてあげないんだから!」
イッスン
「…そうしてもらえると
みんな助かるぜェ」
イッスン
「ともかく…
壊れたものを直すかァ…」
イッスン
「それくらいお前の筆でチョチョイと…
なァ?」


(水車を直す)
クシナダ
「まぁこれはどういうこと!?」
クシナダ
「水車がすっかり
直っちゃってるわ!」
クシナダ
「一体誰が直してくれたのかしら…」
クシナダ
「お酒の仕込みが出来ないって
諦めてたけど―」
クシナダ
「でもこれで
精米を始める事が出来るわ」
クシナダ
「そうと決まればさっそく始めましょ!」


(水車を調べる)
イッスン
「ちゃんと直って
しっかり回ってるぜェ」
イッスン
「…お前トボけてるようで
やるときはやるじゃねェか!」


(つき臼を調べる)
イッスン
「米をついて精米するための
つき臼だぜェ」
イッスン
「何か見てるだけで
ワクワクしてくるなァ!」


クシナダ
「なぁにシロちゃん
お酒造りに興味があるの?」
クシナダ
「ほら…これが精米をする臼よ
面白いでしょ?」
クシナダ
「そうだ!
シロちゃんにいい物をあげるね」
クシナダ
「お店の売れ残りなんだけど―」
クシナダ
「私が作ったお酒
その名も絶景神!」
クシナダ
「でも……シロちゃんにはお酒は
まだちょっと早いかな?」


クシナダ
「お酒造りは私の生涯を懸けた仕事よ」
クシナダ
「いつかきっと
伝説に残るお酒を造るんだから!」


(絶景神をスサノオの所に銜えて行く)
スサノオ
「…ん?」
スサノオ
「ちょっと待てポチ!」
スサノオ
「この香りは…クシナダちゃん手作りの
銘酒絶景神?」
『 絶景神を渡した 』
スサノオ
「な…何と言う巡り合わせ!
クシナダちゃんとの愛が成す奇跡か?」
スサノオ
「…そうだ酒だ!」
スサノオ
「きっとこんな時には
酒の力が物を言うのだ」
スサノオ
「そう言えば我が祖先イザナギも―」
スサノオ
「怪物退治の時には
酒の力を借りたと聞く」
スサノオ
「…我天啓を得たり!
いざ鍛錬を始めようぞ!」

(頭突き)
スサノオ
「未熟者!」
スサノオ
「この鍛錬場において
我には一分のスキもないわ!」

(最初から手伝った場合)
スサノオ
「…どれいつもの打ち込みでも
軽くやってみるか」
スサノオ
「いざ参らん!」
(カカシ二本とも手伝う)
スサノオ
「いざ刮目して見よ!」
スサノオ
「スサノオ流…」
スサノオ
「真空割破斬!!」
(手伝う)
スサノオ
「ななななな…何ぃ!?」
スサノオ
「う…うおおおおおー!!」
(スサノオ走って大岩の前へ)





























スサノオ
「…どれいつもの打ち込みでも
軽くやってみるか」
スサノオ
「いざ参らん!」
(手伝わない)
スサノオ
「…カカシよ
次は峰打ちでは済まんぞ」

スサノオ
「…では気を取り直して―」
スサノオ
「いざ参らん!」
(手伝わない)
スサノオ
「…カカシよ
次は峰打ちでは済まんぞ」
イッスン
「おいアマ公…
チョイと手伝ってやっちゃどうだァ?」
イッスン
こいつがカカシを斬る時に一閃でも
スパッとよォ?」

スサノオ
「…では気を取り直して―」
スサノオ
「いざ参らん!」
(カカシ二本とも手伝う)
スサノオ
「いざ刮目して見よ!」
スサノオ
「スサノオ流…」
スサノオ
「真空割破斬!!」
(手伝わない)
スサノオ
「…グフフフ決まった!」
スサノオ
「これほどカッコ良くては
本当に岩が割れてしまうかも知れんな」
スサノオ
「どれ…もう一度興じてみるか」
イッスン
「…おい毛むくじゃらァ」
「ここは大人になって
手伝ってやろうぜェ?」



スサノオ
「ス…スサノオ流―」
スサノオ
「真空割破斬!!」




スサノオ
「ス…スサノオ流―」
スサノオ
「真空割破斬!!」
(手伝わないとスサノオ岩の前に走って戻る)
スサノオ
「だ…だからスサノオ流―」
スサノオ
「真空割破斬 真打ち!!」
(手伝う)
行商人
「な な な…何と!?
巨大な岩が真っ二つに!!」
行商人
「あ…あんた
ホントにスゴいお人だったんだなぁ!」
イッスン
「オ…オイラもたまげたァ…!」
スサノオ
「……」
スサノオ
「えっ!?」
スサノオ
「あ…ああそうだとも!」
スサノオ
「我は古今無双の大剣士
スサノオにあるぞ!!」
行商人
「いやぁイザナギの子孫ってのは
ダテじゃないねぇ!」
行商人
「あんたなら妖怪たちを
倒すのも造作もないだろうなぁ」
行商人
「…ともかく礼を言うよ
これで商売再開出来るからねぇ!」
スサノオ
「よ…妖怪か」
スサノオ
「む…無論言われるまでもない事だ」
スサノオ
「ナカツクニ随一の剣士たる我が
起たねばならぬと思っていたところよ」
スサノオ
「よかろう…世に蔓延る不逞の輩どもを
退治してくれようぞ!」
スサノオ
「者ども大船から飛び下りた気持ちで
待っておれ!」
スサノオ
「ワッハッハッハ!」
(村の外へ走り去るスサノオ)
イッスン
「オイラたちが見てるからって
無理しなくてもよォ…」
イッスン
「村の外ともなると妖怪どもも
荒くれ者揃いだけど大丈夫かァ?」
サクヤ
「おお…
我らが慈母アマテラス大神」
サクヤ
「貴方のご活躍
確と拝観させて頂きました」
サクヤ
「特に大岩を一筆の元に両断した
見事な筆さばきは―」
サクヤ
「まこと筆しらべの名に相応しき
鮮やかさに御座いました!」
イッスン
「そうかィ?
だったら何かご褒美でもくれよォ」
サクヤ
「おや玉虫や
お前は何もしていなかったのでは…」
イッスン
「だ か らオイラは
イッスンさまだって言ってるだろォ?」
イッスン
「ムシケラ扱いする奴には
懐へ忍び込んでお仕置きするぜェ!」
サクヤ
「!!」
イッスン
「…まァ今はこの毛むくじゃらの方が
居心地がいいから安心しなィ」
イッスン
「そんな事よりご褒美ご褒美!」
イッスン
「アマ公
お前もお手でもしろよォ!」
(前足で抑え付けられてイッスン怒る)
サクヤ
「そ…それが…」
サクヤ
「お礼をしたいのは山々ですが
このサクヤ既に通力を失い―」
サクヤ
「あの通り今や花を付ける事さえ
侭ならぬありさまなのです」
サクヤ
「実は…私はこうして
この村に立っておりますが―」
サクヤ
「村の外にも根を張り巡らせて
各地の平和を見守って参りました」
サクヤ
「その我が分身とも言うべき分け木は
賽の芽と呼ばれて信仰心を集め―」
サクヤ
「それを力の源として
美しい緑を育んで来たのですが…」
サクヤ
「近年増え始めた妖怪たちによって
各地の賽の芽は次々に蝕まれ―」
サクヤ
「私自身あのように涸れ果て
緑豊かな大地も悉く奪われたのです」
サクヤ
「加えてこの度の騒動で
世を覆う混沌の気配は勢いを増し―」
サクヤ
「これまで以上に多くの生命が
失われてしまいました」
(既に寝てるアマテラス)
イッスン
「オイオイ何だか
湿っぽくなってきやがったなァ」
サクヤ
「天地万有の大神アマテラスさま!」
サクヤ
「どうか封じられた賽の芽を
物の怪どもの呪縛から解き放ち―」
サクヤ
「このナカツクニに再び自然の営みを
取り戻しては頂けないでしょうか?」
サクヤ
「村の近くに立つ賽の芽の場所は
この通り地図に書き記しておきます」
サクヤ
「嗚呼…こうして話す力さえ
尽きて参りました」
サクヤ
「どうか…どうかこの願い
聞き届け給え…」
サクヤ
「…アマテラス大神よ
貴方に花の香の守りがあらんことを!」
(サクヤの姿が枯葉となって消える)
イッスン
「…フゥン」
イッスン
「オイラぁ
ケンカっ早いけどよォ…」
イッスン
「厄介事に首突っ込むのは
ゴメンだぜェ!」
イッスン
「…と言いたいけど筆業の修得前に
こいつから離れる事も出来ないしなァ」
(一旦離れかけるが再びアマテラスの元へ)
イッスン
「まぁこいつも神サマなんだから
妖怪相手に下手打つ事もねェか」
イッスン
「…お前人の話
ちゃんと聞いてたんだろうなァ?」
イッスン
「お前は旅がてら残りの筆業を
見つけ出して世を直し―」
イッスン
「オイラはその筆業を盗んで修得…
とくりゃバン万歳ってワケだァ」
イッスン
「ともあれ地図の印でも頼りに
ブラブラ行ってみようぜェ相棒!」
(ワンと返事するアマテラス)


行商人
「さてと…都へ帰る前に
在庫を処分して行かなくちゃ!」
行商人
「ワン子買い物のお使いがあったら
ちょっと見て行かないかい?」

行商人
「何だいワン子お使いかい?」

(頭突き)
行商人
「こらこらお店が壊れちゃうよ!」


(桜餅を貰っている場合)
ミカン婆
「おやおや桜餅の催促かい?」
ミカン婆
「夜まで待っとくれよ
…洗濯物はたくさんあるからねえ」


ミカン爺
「ムッ…
お前は暴れ者の白オオカミ!」
ミカン爺
「よくもワシを放り投げてくれたな?」
ミカン爺
「よいか白いの
ワシは動物の流儀は尊重するが―」
ミカン爺
「この神木村で悪さをするヤツには
キッチリとバツを与えるぞい!」
ミカン爺
「…まあ元気なのは良い事じゃがのう」
イッスン
「何だい爺さん
まだまだ元気そうじゃねぇかよォ?」
ミカン爺
「お前はイタズラ者のイッスン!?
…やっぱりお前が絡んでおったか!」
ミカン爺
「お前と言うヤツはこの村で
悪さをするなと何回言ったら―」
ミカン爺
「…イヤ今はそれどころではないわい
ブツブツ…」

(当日夜の神木村)
ミカン爺
「村の高台に立つご神木を見たか?」
ミカン爺
「あの木は古くから
コノハナさまと呼ばれ―」
ミカン爺
「この村の守り神として
祀られてきたんじゃが…」
ミカン爺
「あんなふうに花も実も枯れて
もう大分経つ」
ミカン爺
「それに加えて…実は夕べ
恐ろしい夢を見てのう…」
ミカン爺
「大きな怪物が現れて
村をひと呑みにしてしまったんじゃ」
ミカン爺
「これからもっと恐ろしい事が
起こる前触れじゃろうか?」
ミカン爺
「せめてコノハナさまだけは
元気な姿に戻してやりたいんじゃが…」
ミカン爺
「…お前たちイタズラ坊主どもに
話しても分からんか」


ミカン爺
「ともかくコノハナさまが
元気になるよう毎日お祈りじゃ」
ミカン爺
「よいかお前たちも
コノハナさまを大切にな」
(夜中に会話していない場合・昼間)
ミカン爺
「う〜むさてどうしたものかのう?」
ミカン爺
「あの木は古くから
コノハナさまと呼ばれ―」
ミカン爺
「この村の守り神として
祀られてきたんじゃが…」
ミカン爺
「あんなふうに花も実も枯れて
もう大分経つ」
ミカン爺
「それに加えて…実は夕べ
恐ろしい夢を見てのう…」
ミカン爺
「大きな怪物が現れて
村をひと呑みにしてしまったんじゃ」
ミカン爺
「これからもっと恐ろしい事が
起こる前触れじゃろうか?」
ミカン爺
「せめてコノハナさまだけは
元気な姿に戻してやりたいんじゃが…」
ミカン爺
「…お前たちイタズラ坊主どもに
話しても分からんか」


ミカン爺
「ともかくコノハナさまが
元気になるよう毎日お祈りじゃ」
ミカン爺
「ホレお前たちもお参りせんか!」

(夜の神木村)
ミカン爺
「何じゃシロ…腹でも減ったか?」
ミカン爺
「お前のようなトボけた奴には
野生の世界は厳しかろう…」
ミカン爺
「ホレこれを持っていけ」

(二回目)
ミカン爺
「何じゃまだ欲しいんか?」
ミカン爺
「仕方のない奴じゃ…ホレ」

(三回目)
ミカン爺
「シロ…お前も調子に乗る奴じゃのう」

(四回目)
ミカン爺
「…もうあげるものはないわい」
ミカン爺
「これから毎晩来る気じゃなかろうな?」


ミカン婆
「そうそう
桜餅をあげる約束だったねえ」
ミカン婆
「どれ…いま作り立てのを用意するから
ちょっと待っておいで」
ミカン婆
「よっこいしょっと…」
(瞬獄殺っぽく桜餅完成)
ミカン婆
「ふう…」
ミカン婆
「さあ持ってお行き
出来たては美味しいよ!」

ミカン婆
桜餅のおかわりかい?」
ミカン婆
「…材料を用意しておくから
また明日の晩おいでよ」


ムシカイ
「世の中にはもっとすげぇ
穴掘りの達人がいるかもな…」
ムシカイ
「こりゃあんなオニババ母ちゃんには
負けてられねぇや!」
ムシカイ
「っと…今度母ちゃんにバレたら
ゲンコツどころじゃ…」


ムシカイの母ちゃん
「ムシカイおめえこの白イヌと
よくボソボソしてるけんども…」
ムシカイの母ちゃん
「おめえやっぱり
犬と話が出来るんじゃねえべな?」
ムシカイの母ちゃん
「今度ハヤブサに畑を掘らせたら
ゲンコツ百烈拳を食らわすだぁよ!」
ムシカイ
「!!」


ムシカイの母ちゃん
「まったく…バカな息子ほど
カワイイと言うけんど―」
ムシカイの母ちゃん
「"カワイイ子ほどゲンコツをくれろ"
とも言うだぁよ!」


(酒屋の前を調べる)
イッスン
「店番ならいないぜェ」
イッスン
「今頃家の中でグッスリ…?
プフフフフ!」


クシナダ
「スヤ…スヤ…」
イッスン
「プフフフ!」
イッスン
「…おっとガマン ガマンだァ」

(頭突き)
クシナダ
「アフン!」
クシナダ
「スヤ…スヤ…」
イッスン
「オイオイ神サマってのは
何やってもいいのかァ?」