「白野威とイザナギの活躍から
百年の月日が過ぎた頃じゃった」

「それはアッという間の出来事で
村人は誰一人気付かなんだそうな」

〜十六夜の祠〜

???
「これが―」
???
「これがあのヤマタノオロチを封じた
伝説の宝剣月読か」
???
「……」
???
「バカバカしい」
???
「どうせそんなものは
作り話に決まっておる!」
(男が剣を引き抜いた途端黒い影が現れる)
???
「力ヲ求メル者ヨ
ヨクゾ忌々シキ縛メヲ解イテクレタ!」
???
「"闇ノ世界ヲ欲ス"」
???
「ソノ誓イノ言葉ヲ
今コソ我ニ奉ズルノダ」
(怯えた男は逃げ出し影は周囲を闇に覆う)

――
「突然國中を襲った悲劇」

――
「じゃがたった一つだけ
魔物の呪いを逃れた村があった」

――
「ご神木に守られた小さな集落
神木村

――
「…本当のお話はここから始まるのじゃ」

(女性が飛来する岩から白野威像を守る)
『 木精 サクヤ姫 』
サクヤ
「あな恐ろしや…!」
サクヤ
「まるで古の伝承の如き
怪しきありさま」
サクヤ
「どうしてこのような事に!?」
サクヤ
「…ともかく事は一刻を争います」
サクヤ
「百年余我が身を尽くして
魔より守りしこの神の器―」
サクヤ
「ついに主の元へと
帰す時が来ました」
サクヤ
「いざ天照る神よ」
サクヤ
「今こそその力で
濁世をあまねく照らし―」
サクヤ
「我らに神明のお導きを授け給え!」
(サクヤが取り出した鏡が白野威像の背に装着し、白いオオカミの姿になる)
『 大神 アマテラス 』
サクヤ
「おお! その汚れなき
純白のご芳容は正しく―」
サクヤ
「我らが慈母に坐す
アマテラス大神!」
サクヤ
「百年の昔その身命をなげうって
強大な魔の物を退治し―」
サクヤ
「この國を救い給うたその威風
些かも変わりありませぬ」
サクヤ
「石像に身を窶して時を経ながら
よくぞお戻りになられました…」
サクヤ
「グスッ」
(欠伸をして寝るアマテラス)
サクヤ
「……」
サクヤ
「と…ともかくアマテラス大神」
サクヤ
「この猛り狂う雲のさまを
ご覧遊ばされよ」
サクヤ
「貴方がお隠れになった後も
世には物の怪が蔓延り―」
サクヤ
「この緑美しき國ナカツクニ
乱しておりました」
サクヤ
「然れどもこれほど不吉なありさまは
見た事がありませぬ」
サクヤ
「どうか貴方の通力で闇を祓い―」
サクヤ
「悪しき物どもを成敗し給い
そして―」
サクヤ
「…?」
サクヤ
「おやこれは何ぞ?」
サクヤ
「急に懐がこそばゆく…」
サクヤ
「ホホッ」
サクヤ
「ウフフフ」
サクヤ
「アハハハハハハハハ!」
(サクヤの懐から緑の光が飛び出してくる)
サクヤ
「ハァハァハァ
い…今のは一体…」
サクヤ
「お…お前は!?」
???
「痛テテテ
ひでェ事しやがんなァ!」
???
「大したカラダでもねぇのに
ギャーギャー騒ぎやがってェ」
???
「クソ難しい話をしてるから
面白くしてやってンだろォ!?」
サクヤ
「これ玉虫や
お前また私の懐で昼寝を…?」
???
「オイラをムシケラ扱いすんなって
いつも言ってるだろォ!?」
???
「オイラは全国行脚の旅絵師―」
???
イッスンさまだィ!」
『 さすらいの絵師 イッスン』
イッスン
「ホレ…その眼を開いて
オイラの名筆を篤と拝みなァ!」
(古ぼけて掠れた木精の絵が目の前に)
イッスン
「どうだい
本物よりカワイく描けてるだろォ?」
イッスン
「おい…この不景気なツラした
毛むくじゃらァ!」
イッスン
「…おやァ?」
イッスン
「このトボケ顔
どこかで見覚えがあるような…」
イッスン
「そうだ! お前
あの白野威の像にソックリじゃ―」
(イッスンを口に入れて吐き出すアマテラス)
イッスン
「ブェ〜ッ!
ななな…何しやがんだィ!」
イッスン
「この野郎 大和男子をヨダレで
ベトベトにしやがったなァ!?」
イッスン
「おのれェこのイッスンさまを
無礼るヤツは許さねェ!」
イッスン
「こうなったらオイラの得物
名刀 電光丸で―」
(イッスンが抜刀した瞬間物凄い唸り声が響く)
イッスン
「な な な…何だァあの唸り声は?」
イッスン
「それに…よく見りゃ
夜みたいに真っ暗じゃねェか!?」
サクヤ
「アマテラス大神」
サクヤ
「私の果敢なき力では
この神木村を救うのが精一杯でした」
サクヤ
「村の生きとし生ける魂は
我が果実の内に守りたりければ―」
サクヤ
これを切り落とし村を蘇らせ給え!」
サクヤ
「大神たる貴方なら
必ずや正しき道を見出し―」
サクヤ
「その神業で天地万有を
生成化育し給う事でしょう」
(サクヤの姿が巨大な枯れ木に変わる)
イッスン
「何だいもう元の神木の姿に
戻っちまうのうかィ?」
イッスン
「…それにしてもサクヤの姉ちゃん
おかしな事言ってたなァ」
イッスン
「村の魂を果実の内に守ったとか…」
イッスン
「あの実だなァ? …切り落とせば村が蘇る
って姉ちゃんが言ってたのは…」
イッスン
「でもあの高さじゃ何か特別な力でも
ない限りどうやっても届かないぜェ」
イッスン
「…そんな事より
どうしてこんなに真っ暗なんだァ?」
イッスン
「オイラが昼寝してる間に
一体何があったんだよォ」


(ご神木を調べる)
イッスン
「ずいぶん高い所に実を付けたなァ」
イッスン
「…あれじゃ何か特別な力でもない限り
どうやっても届かないぜェ」


(鳥居をくぐろうとする)
イッスン
「何だァ?」
イッスン
「この先には村に戻る道が
あったハズだぜェ!?」
イッスン
「オイラぁまだ夢でも見てんのかィ?」


(鳥居バリア二回目以降)
イッスン
「痛ってェ!」
イッスン
「か…壁でもあるのかァ!?」


(天の川に移動)
イッスン
「…どこだィここはァ?」
イッスン
「今度は急に静かになっちまったけど―
イッスン
「村にこんな場所あったっけェ?」
イッスン
「…ともかくここは用心して行こうぜェ」
イッスン
「例えば右スティック
グルッと辺りを見回すとか―」
イッスン
L1ボタンで視点を変えるとか…
まぁいろいろやってみてよォ」
イッスン
「…何かお前ポケ〜っとしてるから
心配なんだよなァ」


(物実の鏡に近付く)
イッスン
「ちょっと待ちなァ!」
イッスン
「あれは…物実の鏡じゃねェか!」
イッスン
「あの鏡に身を映したら―」
イッスン
その者の記憶が
鏡の中に永遠に刻まれる
のよォ!」
イッスン
「…まァ早い話がセーブだァセーブ
イッスン
「でもセーブをするなら
アレの用意を忘れるんじゃないぜェ?」
イッスン
"PlayStatiom2"専用メモリーカード(8MB)
よォ!」
イッスン
「…ついでにもう一つ
オイラから助言があるとすれば―」
イッスン
セーブするファイルは
幾つか作っておいた方がいい
ぜェ」
イッスン
「その方がもしもの時に
少し前からやり直せたりする
だろォ?」
イッスン
「何事も備えが肝心って事だィ
慣れないうちはなァ!」


(ツボに近付く)
イッスン
「おっとォこりゃ壊し甲斐のある
ツボがたくさん並んでらァ!」
イッスン
「ブッ壊したら中からいいモンが
出てくるかも知れないぜェ?」
イッスン
□ボタンでドカンと頭突きイッパツ
お前の石頭を食らわしなァ!」


(ツボに頭突きをする)
イッスン
「景気よくやったなァ大将」
イッスン
「こんな調子で壊せるモンは
どんどん壊していこうぜェ!」


(行き止まりに進んだ場合)
イッスン
「待て待てェ!
あそこにあるのは何だァ?」
イッスン
「…オイラの勘がお宝のニオイを
嗅ぎ付けたぜェ」
イッスン
「ちょっとここを上って
見に行ってみようじゃねェか!」
イッスン
「高い所に飛び乗るなんざ
造作もねぇだろォ?」
イッスン
×ボタンを押してジャンプ一番!」
イッスン
「壁でもう一度×ボタンを押したら
壁ジャンプだァ」
イッスン
「ちなみに×ボタンはギュウッと
しっかり押して高く飛ぶ
んだぜェ!」
(成功)
イッスン
「やればできるじゃねェか」
イッスン
「"高い所には福がある"ってなァ」
イッスン
「…ポアッとして
見過ごすんじゃねぇぞォ!」
(ツボ傍の壁で壁ジャンプをした場合)
イッスン
「おおっとォ!?」
イッスン
「お前…ずいぶん見事な壁ジャンプ
するじゃねェか!」
イッスン
×ボタンを押してジャンプ一番!」
イッスン
「壁でもう一度×ボタンを押したら
壁ジャンプってヤツだろォ?」
イッスン
「"高い所には福がある"ってなァ」
イッスン
「…ポアッとして
見過ごすんじゃねぇぞォ!」















(壊れた橋に近付く)
イッスン
「…アレェ橋が壊れちまってらァ」
イッスン
「丁度いいやお前…ええと
確かアマテラスって言ったなァ」
イッスン
「アマ公
お前筆魂って言葉を知ってるか?」
イッスン
「"活きのいい筆書きには魂が宿る"
ってお話さァ」
イッスン
「百聞は一見に如かずだィ
まァ見てなァ!」

(イッスンが橋を直す)
イッスン
「ヘッヘどんなモンだィ!」
イッスン
「これがオイラの筆業
その名も画竜だァ!」
イッスン
「画龍ってのは筆で描いたものに
魂を宿す筆業の一つで―」
イッスン
失われた物の復活を司る
筆神サマの力なのさァ」
イッスン
「オイラもこの業一つを究めるのに
相当な修行をしたんだけど―」
イッスン
「この世には全部で十三もの筆神サマ
いるんだぜェ!」
イッスン
「その十三の筆神サマってのは
元々一人の神サマでよォ」
イッスン
「その神サマが死んじまった時
十三の力が國中バラバラに散って―」
イッスン
「…それが世の庶物に宿って
筆神サマに姿を変えたって話さァ」
イッスン
「一体どんなふうに十三もの業を
使いこなしていたんだろうなァ…」


(石碑に近付く)
『 「神流 天の川」 』
イッスン
「天の川って…神話に出てくる
星くずの川のことかァ?」
イッスン
「そんなモンがどこにあるんだよォ」
イッスン
「…まさかあの水たまりが
そうだって言うんじゃないよなァ?」


(石碑を調べる)
『 「神流 天の川」 』
イッスン
「神話に出てくる星くずの川の事かァ?」
イッスン
「そんなモンがどこにあるんだよォ」
イッスン
「…まさかあの水たまりが
そうだって言うんじゃないよなァ?」


(丘の上に行く)
イッスン
「ひゃあ〜
星が見事に輝いてらァ!」
イッスン
「こんなに綺麗な星空は
久しぶりに見たぜェ」
イッスン
「見ろよォあそこに並んだ星なんか
何かの形に見えてこねェか?」
イッスン
「う〜ん
…何だか星が一つ足りねぇなァ」
イッスン
「よォし…それじゃ一丁
オイラが星を描き足してやるかァ!」
イッスン
「……」
イッスン
「なぁんてよォ」
イッスン
「さすがに星を描き足すなんて
オイラにゃまだ無理かァ」
イッスン
R1ボタン押しっ放しで筆を持って
□ボタンで描く…と」
イッスン
「地獄のような修行の日々を
送ったんだけどなァ…ブツブツ」
(失敗)
イッスン
「…おっと考え事をしていても
始まらねェや」
イッスン
「よォし…今度こそ正真正銘
入魂の一筆を振るってやるぜェ!」
イッスン
「ダメだァ…やり方はこれで正しい
ハズなのによォ」
イッスン
R1ボタン押しっ放しで筆を持って
□ボタンチョン…と」
イッスン
「地獄のような修行の日々を
送ったんだけどなァ…ブツブツ」


(成功すると星座から龍が現れる)
蘇神
「おお…
我らが慈母アマテラス大神」
蘇神
「御許がこの世を去られて幾星霜
時世経て久しくなりにけるも―」
蘇神
「この蘇神ひと時も欠くことなく
今日の日を待ち申しけり」
蘇神
「御許の御隠れの際に転び出でし
十三の筆神は―」
蘇神
「この広い人界に惑い
散り散りになりにけり」
蘇神
「我は天の星座となりて
生き長らえたるを―」
蘇神
「いま一度御許に仕わせ
失せ物の蘇るを見継がせ給え!」
蘇神
「この力あらば涸れた天の川など
忽ち星くずで溢れさせ給いぬ」
(蘇神がアマテラスに宿る)
イッスン
「い…今のは画龍の神サマ
蘇神じゃねェか!」
イッスン
「何でそんなモンが出て来て
お前に宿るんだァ!?」
イッスン
この力で天の川を蘇らせるって
まさかお前―」
イッスン
「オイラみたいに筆業を使えるんじゃ…?」
イッスン
「…いやまさかなァ」
イッスン
「この幻と呼ばれた神業
おいそれと真似出来るはずがねェや!」


(筆を使う)
イッスン
「…!?」
イッスン
「さっきからオイラの見てない時に
誰かが筆業を使ってるような気が…」


(石碑に近付く)
『 「神流 天の川」 』
イッスン
「もしかして筆業で星くずを描けば
川が蘇るんじゃあ?」
イッスン
「…イヤ橋は直せても
さすがに星の川を描くなんて―」
イッスン
「そんな大それたこと
いくら何でも出来るはずがねェや!」


(石碑を調べる)
『 「神流 天の川」 』
イッスン
「もしかして筆業で星くずを描けば
川が蘇るんじゃあ?」
イッスン
「…イヤ橋は直せても
さすがに星の川を描くなんて―」
イッスン
「そんな大それたこと
いくら何でも出来るはずがねェや!」


(天の川を復活させる)
イッスン
「な な な…何だとォ!?」
イッスン
「星くずの川が現れやがったァ!!」
イッスン
「ここはホントに
天の川だったってのかィ?」
イッスン
「イ…イヤそんな事より
今の筆業は一体誰の仕業だァ?」


(石碑を調べる)
『 「神流 天の川」 』
イッスン
「まさかこんなものが
本当にあるとはよォ…」


(看板を調べる)
『 「イザナギ泉水」 』
イッスン
「イザナギ…
何でその名前がこんな所に?」


(イザナギ窟に入ると入り口が塞がれる)
イッスン
「こ…ここはもしかして―」
イッスン
「神話に出てくる幻の祠
イザナギ窟じゃねェか!?」
イッスン
「百年前白いオオカミ白野威を従えて
怪物退治をしたっていう―」
イッスン
「あの伝説の英雄イザナギを祀った
祠だよォ!」
イッスン
「さっきから
天の川といいこの祠といい―」
イッスン
「オイラたちは
どこへ迷い込んじまったんだァ?」
イッスン
「…でもこりゃひどい荒れようだぜェ」
イッスン
「見ろよ剣なんかボロボロに崩れて
ひでェありさまだァ」
イッスン
「あれじゃ神サマの加護も
あったもんじゃねェや…」


(入り口を調べる)
イッスン
「あ〜あこの隙間じゃあ
お前は通り抜けられねぇなァ」
イッスン
「…それよりあのイザナギ像を
もっと調べてみようぜェ!」


(一定時間放置)
イッスン
「しかしアマ公
あの壊れたイザナギ像の剣よォ…」
イッスン
「壊れたまんまってのも
ちょっと気になるよなァ?」


(更に放置)
イッスン
「あのイザナギ像の剣…
壊れたままってのはちょっと気になるぜェ」
イッスン
「…ま お前に言っても仕方ねェか」


(適当に筆を使う)
イッスン
「やっぱり!
お前筆業を使えるなァ!?」
イッスン
「もう一回しっかり描いて見せろよォ!」


(イザナギ象を画面から外して筆を使う)
イッスン
「やっぱり!
お前筆業を使えるなァ!?」
イッスン
「もう一回しっかり描いて見せろよォ!」
イッスン
「…その前に像の正面に
もう少し近付こうぜェ!」


(イザナギ像の剣を直す)
イッスン
「や…やっぱり今までの筆業は
お前の仕業だったのかァ!?」
イッスン
「そんな鋭い筆遣いが出来るたァ
お前一体…」
イッスン
「ま…また空が輝き出したぜェ!?」
イッスン
「今度は…あの形は…!?」
(星座を完成させるとネズミが現れる)
断神
「おお…
我らが慈母アマテラス大神」
断神
「物の怪蔓延る塵界で
我が身を隠せるのは―」
断神
「古の英雄を祀る
この細やかなる祠のみなりけり」
断神
「万象の神たる御許を助くる事こそ
我が務めなれば―」
断神
「退魔の剣舞を以って悪を祓う大役
この断神に預けられよ!」
(断神がアマテラスに宿る)
イッスン
断神って言や何でも切り裂く筆業
一閃の神サマだァ」
イッスン
「この野郎
それじゃお前まるで…」
イッスン
「英雄イザナギと共に怪物を退治した後
おっ死んで―」
イッスン
「十三の筆業をこの世に
バラ撒いたっていうあの―」
イッスン
大神 白野威みてぇじゃねェか!」
イッスン
「そんなバカな…イザナギ窟だの
白野威だのは神話の中の話だぜェ?」
イッスン
「と…ともかく一閃の力
オイラもまだ目にした事がねェ…」
イッスン
「ホレ
あそこに丁度いい岩があるから―」
イッスン
「ホントにお前が使いこなせるのか
見せてみなァ!」
イッスン
岩にシュッと線を引きゃ忽ち
真っ二つにするっていう筆業をよォ!」

(成功)
イッスン
「す…すげェ!!」
イッスン
「…御見逸れしたぜェ毛むくじゃらァ」
イッスン
「その鋭ェ筆運び
オイラの遠く及ぶところじゃねェや」
イッスン
「思い上がりも甚だしいたァ
この事だったぜェ」
イッスン
「……」
イッスン
「なぁ毛むくじゃらァ…」
イッスン
「いやアマ公
オイラぁ決めたぜェ!」
イッスン
「お前は十三の筆業を使いこなした
あの白野威の生まれ変わりだろォ?」
イッスン
「…オイラぁその筆業を全部盗んで
一人前の絵師になるまで―」
イッスン
「お前に付いて離れねェ!」
(イッスンを頭から振り落とそうとするアマテラス)
イッスン
「ヘッヘ無駄無駄ァ!」
イッスン
「オイラは一度しがみ付いたら
何をされても絶対離れねぇのよォ」
イッスン
「それよりアマ公!
その一閃がありゃ―」
イッスン
「サクヤの姉ちゃんが言ってた
アレを切り落とせるんじゃねェか?」
イッスン
「さァ戻ろうぜェ
名残惜しいけどまずは村だァ!」
(失敗)
イッスン
「そ…それがイッセン?」
イッスン
「違うだろォ? …剣筋みたいに
スイッと真っ直ぐ線を引くんだろォ!?」


(失敗二回目)
イッスン
「オイオイ分かってんのかァ?」
イッスン
「線だよ セン!
グイッと真っ直ぐ行きなィ男ならァ!」


(失敗三回目以降)
イッスン
「…ワザとやってンなこのポンコツ」
イッスン
「岩に横線を真っ直ぐ引けってェ!
話が進まねぇだろォ!?」




















(像を調べる)
イッスン
「こいつは見事なもんだァ」
イッスン
「伝説の英雄イザナギの勇ましさ…
オイラも絵に描き写したかったぜェ」


(入り口を調べる)
イッスン
「お前じゃこの隙間は
通り抜けられねぇなァ」
イッスン
「…でも今ならこいつを取っ払う方法が
あるんじゃねェか?」
イッスン
「スパッと行けスパッとよォ!」


(看板を調べる)
『 「イザナギ泉水」 』
イッスン
「イザナギ像の袂から涌き出る水…
さすがにご利益ありそうだなァ」


(石碑を調べる)
『 「神流 天の川」 』
イッスン
「こんものを蘇らせるたァ
大したモンだぜアマ公!」